愛にささげた一生。

ご来訪に感謝。

ところで、こんなことを思う時がないだろうか?

 

  • 女の一生を考えると夜も眠れない。
  • キリスト教に興味がある。
  • 時代に翻弄されてる気がして嫌だ。

 

ちょうどよかった。

そんな人にオススメの小説がある。

遠藤 周作さんの『女の一生〈1部〉キクの場合』だ。

あらすじ

余りにも短く清らかな愛の生涯。愛のためにすべてを捧げた女のひたむきさ。切支丹弾圧の長崎を舞台にくりひろげられる名作長篇。(「BOOK」データベースより)『女の一生〈1部〉キクの場合』とは...

『女の一生〈1部〉キクの場合』とは...

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キリシタンを愛してしまった女の一生が描かれる。

 

悪魔の手先。

日本が過去に行っていたキリシタンの弾圧には反吐が出る。


信じることがそんなにいけないことなのか。

信じることは自由なのではないか。

 
当時の日本はそれをわかっていなかったし、わかろうとせずに恐れてきた。

キリシタンたちを人間だと思わず、悪魔の手先だとでも思っていたのかも知れない。

 
だからあんなにも残虐極まる仕打ちが出来たのだろうか。

悪魔の手先は果たしてどっちなのだろう。

 
目を背けたくなる時代の最中、彼女はキリシタンに恋をした。

愛おしい恋だった。

 

時代が邪魔をする女の愛。

キクはキリシタンの想い人のため、身が引きちぎれてから千切りにされてしまうような行動を起こす。

その想いは、ただただ一途な、神のように強く貴い愛。

 
けれど、人間は脆い生き物で、神にはなれない。

神のような永遠を感じることは無理なのである。

 
僕はその歯がゆさに、目の前にある見えない石のようなものを、ぎゅうっと握りつぶした。

 
こんなやりきれないことがあっていいのだろうか。

今の時代に生きていれば、彼女はこんなにも苦しまなくても済んだのに。

そんな想いに身体中が縛られてしいそうだ。

 
僕の心に痣のように残った彼女の想い。

この痣が消えてしまうまで、時代に阻まれたキクの愛を、僕はずっと忘れない。