【書評・感想文】顔、顔、顔、とにかく顔にまみれた物語

 管理人:宴
ご来訪に感謝。
ところで、こんなことを思う時がないだろうか?
 

 

  • 他人の顔が気になる。
  • 自分の顔が気になる。
  • 顔って何なのだろうか。
 
ちょうどよかった!

今回の記事は『【書評・感想文】顔、顔、顔、とにかく顔にまみれた物語。』である。

 

 

 

 

顔、顔、顔、とにかく顔にまみれた物語

 

毎日の調子と、って良いに越したことはないよね。

 

どうも、である。

 

 

今回は安部公房さんの『他人の顔』を全力で紹介していこうと思う。

 

あらすじ

 液体空気の爆発で受けた顔一面の蛭のようなケロイド瘢痕によって自分の顔を喪失してしまった男…失われた妻の愛をとりもどすために“他人の顔”をプラスチック製の仮面に仕立てて、妻を誘惑する男の自己回復のあがき…。特異な着想の中に執拗なまでに精緻な科学的記載をも交えて、“顔”というものに関わって生きている人間という存在の不安定さ、あいまいさを描く長編。

 

 
顔の喪失…怖い!
 

 

 

他人の顔とは

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ページ数352ページの顔を失った男の自己回復の物語である。

 

 

 

登場人物

 

顔を喪失した男

ある事故から顔を失ってしまう。

 

顔を喪失した男の妻。

 

 

キーワード

 

顔というもの

顔を失った男の常軌を逸した顔への執着と渦巻くエゴには圧倒されるしかない。

 

仮面

そうしないと世界が滅びるかのように、仮面を作る男。

そのほとばしる熱情は狂気に近い。

 

自己回復

身勝手なほどの自己回復計画。

その気持ち悪さは癖になること間違いなし。

 

 
顔について考えさせられる。 

 

書評+感想文

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顔を失った男の怨霊のように渦巻くエゴに巻き込まれて、僕の思考回路はてんやわんや。

 

たしかに顔を失うということは、自分のアイデンティティが壊れてしまうほどの出来事かもしれない。

それはわかるのだけれど、顔への粘り気のある執念とエゴはもはや狂気である。

 

そして、人生とは仮面です、という座右の銘を心に刻んでいるかのように、男は仮面づくりに熱中していく。

その熱情は恐怖に近いものを感じた。

 

顔一つで人間というのは、こうも歪んでしまうものなのだろうか。

 

ホラーやサスペンスの要素を漂わせながらも、描き切った人間というものに、また不思議な印象をもった一冊だ。

 

 
ぜひ読んでみてね!
 

 

 


 


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