【書評・感想文】砂にまみれた男の物語

 管理人:宴
ご来訪に感謝。
ところで、こんなことを思う時がないだろうか?
 

 

  •  昆虫採集したい。
  • ミステリアスな女っていいよね。
  • 砂に埋められた過去がある。
 
ちょうどよかった!

今回の記事は『【書評・感想文】砂にまみれた男の物語』である。

 

 

 

 

 

砂にまみれた男の物語

 

ベビーパウダーをぱふぱふ塗りたくった肌と、砂ってさらさらしてるよね。

 

どうも、宴である。

 

今回は安部公房さんの『砂の女』を全力で紹介していこうと思う。

 

あらすじ

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに、人間存在の象徴的な姿を追求した書き下ろし長編。20数ヶ国語に翻訳された名作。

 

 
謎の集落…
 

 

砂の女とは

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ページ数288ページの砂穴に閉じ込められた男の心の流動を描いた物語である。

 

 

 

 

登場人物

 

昆虫採集で集落に来たら悲惨なことに。

 

なぜか砂穴の一軒家にいた。

 

 

キーワード

 

砂穴

村人たちに騙され男は砂穴の中へ。

なんでこんなことに…理由はよくわからない。

 

流動

砂は常に流動を続けている。

そして、男の心も流動していき、次第に変っていく。

 

脱出

砂穴からの脱出計画は本作の見どころの一つである。

 

 
会話 

 

書評+感想文

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昆虫採集をしたかっただけなのに、砂穴の中に閉じ込められた男の気持ちを慮るとやるせない。

こんな理不尽なことがあっていいのか、そうだ脱出しよう! となって当たり前の状況である。

そりゃ脱出計画を練るのは当然の流れ。

 

ここからどんな脱出劇が始まるのだろうか、とワクワクしていたのだが、あれ、何だか様子がおかしい

 

砂穴に閉じ込められた男、そこにいた女、脱出計画、上から見下ろす村人たち、そして男の心の流動

 

胸を熱くさせる脱出劇を期待していた僕の中に漠然とした不安が広がっていく。

本作が訴えているのは、伝えようとしているのは砂穴からの脱出という些細なことではないのではないか、と感じたからだ。

それは砂穴の中レベルでは収まらない何か大きなものを象徴しているように思える。

 

もしもの話ではあるが、僕が砂穴で生まれたとして、ずっとそこで生きていたならば、きっと理不尽なことは何一つもなかったのではないだろうか。

 

そう思うと、この世界は砂にまみれているような気さえしてきて、少しだけ怖くなる。

震える。

 

 
ぜひ読んでみてね!
 

 

 


 


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