本と宴





大切なことは目にはみえない。

 
ご来訪に感謝。
ところで、こんなことを思う時がないだろうか?
 

 

  • 星が好きで仕方がない。
  • 王子さまに会いたい。
  • 大切なことを知りたい。

 

ちょうどよかった。

そんな人にオススメの小説がある。

サン・テグジュペリさんの『星の王子さま』だ。

 

あらすじ

砂漠に不時着した主人公と、彼方の惑星から来た「ちび王子」の物語。人の心をとらえて離さないこの名作は、子供に向けたお伽のように語られてきた。けれど本来サン=テグジュペリの語り口は淡々と、潔い。原文の心を伝えるべく、新たに訳された王子の言葉は、孤独に育った少年そのもの。ちょっと生意気で、それゆえに際立つ純真さが強く深く胸を打つ―。「大切なことって目にはみえない」。感動を、言葉通り、新たにする。(「BOOK」データベースより)

 

星の王子さま

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みんな最初は赤ん坊を経て、子供から人生を始めだす。あの頃はあんなに可愛くて純粋無垢だったのに、なんでこんな汚い大人になっちまったのだろう。汚れちまった悲しみが重くてつらいこの頃。

 

嘆いても仕方がない。

そんなことを嘆いても仕方がないのだが、ふと思う。あの時の気持ちは一体どこへいってしまったのだろうか、と。

 
かばんの中も机の中も探しだけれど見つからなかったが、それがなんと本作にあった。まさか王子さまが持っていたとは。これは盲点である。どうやら大切なことは目には見えないらしい。

 

たくさんの物語を紡ぐ。

王子さまと飛行機で不時着した『僕』は、たくさんの物語を紡ぐ。それは愛らしくて、僕が忘れてしまっていたもののようだった。

 
本を閉じ、夜空を見上げてみる。すると、星たちは笑っているようにも、泣いているようにも見えた。

 

 
あの星のどれかに王子さまはいるのだろうか。
 

 

星を巡る王子さま。

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お正月はパパとハワイ行くんだー、という子生意気な方やスネ夫がいる。ハ、ハワイだと? 僕は国内すら出たことないと言うのに。キィー! と憤懣を巡らせても仕方がない。

 
何たって星の王子さまはいくつもの星を巡ってきているのだ。ハワイなんか目じゃないではないか。

 

命令しかしない王様。

王子さまが巡った星の住人たちは、僕の天パのように癖が強い。強者揃いの星ツアーにでも申し込んだのだろうか、という勢いで前が見えない。

 
命令しかしない王様。人からの感心を求めるうぬぼれ男。ひたすら酒を飲み続ける呑み助。星の数を数えなければいけない、と忙しそうな実業家の星。その他もろもろ。

 

僕は知っている。

おかしな人たちが宇宙の中にはいるものだなぁ、と感慨深くなったが、よくよく考えてみると、住人たちによく似た地球人たちを、僕は知っている

 
児童文学の印象が強い本作だが、これは大人たちへのメッセージのようにも聞こえる。近すぎて気づけなかったけれども。

 
世の中には、心で見なければいけないものが、たくさんあるのかもしれない。

 

 
溢れるほどに。