
どうも、こんばんは。
春の陽気によく誘われる宴です。
今回は春を感じられるおすすめの本 7選をお届けします。
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春だから読書をしたい!
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春にぴったりのおすすめ本を知りたい!
- 春を感じたい!
という方々にぴったりな内容となっています。
最後までお付き合いよろしくお願いします!
春を感じられるおすすめの本 7選
春に読みたい小説を7冊ほど厳選しました。
選考基準としましては、タイトルに春が入っている作品、または内容に春が関する作品を選んでいます。
それではどうぞ、ご覧ください。
杏奈は春待岬に|梶尾 真治
少年の日、健志は恋をした。桜の咲く頃だけ春待岬の洋館で会える、美しい少女・杏奈に。なぜ、彼女が現れるのは一年のうち数日だけなのか。なぜ、館に暮らす老人を「兄さん」と呼ぶのか。杏奈の秘密を知った健志は、彼女をいつか救い出そうと決意する。月日は流れ健志は年を重ねていくが、杏奈はずっと少女の姿のまま…。幼い初恋はやがて究極の純愛へ。切なすぎるタイムトラベルロマンス。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
本作の時間経過は膨大なものがありますが、舞台の時期はほとんど春。
なぜならば、杏奈とは春にしか会えないからです。
歳をとってしまう自分、変わらない杏奈。
そして、その先にはもっと心が揺さぶられるような切なさが…!
春になる喜びと切なさを詰め込んだ一冊です。
春、死なん|紗倉 まな
「春、死なん」妻を亡くして6年の70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で、何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し…。「ははばなれ」母と夫と共に、早くに亡くなった父の墓参りに向かったコヨミ。専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、そこには母の恋人だという不審な男が…。人は恋い、性に焦がれるーいくら年を重ねても。揺れ惑う心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
AV女優として有名なさくらまなさんの小説です。
読むまでは何となくキャピキャピした作品かなぁ、と思っていたら、そんな自分をぶん殴りたいほどに純文学でした。
おじいちゃんはおじいちゃんという生き物だと自然に思っていましたが、幾つになっても男性であることは変わらないんですよね。
考えさせられる一冊でした。
春のこわいもの|川上 未映子
ギャラ飲み志願の女性、深夜の学校へ忍び込む高校生、寝たきりのベッドで人生を振り返る老女、親友をひそかに裏切りつづけた作家…かれらの前で世界は冷たく変貌しはじめる。これがただの悪夢ならば、目をさませば済むことなのに。感染症が爆発的流行を起こす直前、東京で6人の男女が体験する、甘美きわまる地獄めぐり。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
春は暖かくて優しいイメージがありますが、その中にもこわいものはあるのです。
最近でいえばコロナ。
コロナは世界を変えました。
そして、春のこわいものも変えていきました。
簡単に言葉にはできない春のこわいもの。
ぜひとも本作で体感してみてください。
春、戻る|瀬尾 まいこ
結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされてー。今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
兄と名乗る謎の青年。
彼は一体何者なのか?
これがミステリーならば、不穏な空気に包まれているところですが、瀬尾まいこさんの手にかかれば、あっという間にひたひたの優しさに!
春にぴったりな心温まるハートフルな物語です。
重力ピエロ|伊坂 幸太郎
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とはー。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
みなさん、春がどこからやってくるのか、知りたくはないですか?
本作はタイトル通り重力…ちょっと重たい物語が展開されます。
ひょっとすると、春には似つかわしくないかもしれません。
ですが、本作を読めば春がどこからやってくるのかが判明するんです!
まさか、そんなところからやってくるとは…驚きです!
さくら|西 加奈子
ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていたー。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
家族の幸せの絶頂と絶望を描いた小説です。
人間はそう簡単に絶望から立ち直ることはできません。
でも、ほんの些細な出来事で、家族の気持ちがひとつになったり、何とかなってしまったりすることもあるかもしれない。
そんなことを、幸せの絶頂と絶望を経験した家族に教えられました。
桜のように儚くて美しい家族たちの物語でした。
春期限定いちごタルト事件|米澤 穂信
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
みなさん限定ものは好きですか?
それならば、本作を読みましょう。
本作は小鳩君と小佐内さんが『小市民』を目指すシリーズ一作目。
ここから二作目の夏、そして、秋へと続いていきます。
ということで、まず春はいちごタルトを食べましょう。
あ、間違えました。
いちごタルトを読みましょう。
春季限定ですから、お早めに。
最後に
今回は『春を感じられるおすすめの本 7選』を紹介しました。
やはり春には春らしい小説を読みたくなるものですよね。
物語の中には多種多様のいろんな春が詰まっていますので、存分にご堪能いただければと思います。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。
