【2021上半期】第165回芥川賞・直木賞候補作品が決定

 管理人:宴
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  • 芥川賞が気になる。
  • 直木賞が気になる。
  • 候補作品のあらすじを知りたい。

 

ちょうどよかった!

今回は『第165回芥川賞・直木賞候補作品』を紹介しよう。

 

 

 

 

第165回芥川賞・直木賞

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2021年6月11日に、日本文学振興会より『第165回芥川龍之介賞』『第165回直木三十五賞』の候補作品が発表された。

選考会は7月14日、東京・築地の『新喜楽』で開催。

贈呈式は8月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。

 

 

芥川賞候補作品

石沢麻依『貝に続く場所にて』(群像6月号)

くどうれいん『氷柱の声』(群像4月号)

高瀬隼子『水たまりで息をする』(すばる3月号)

千葉雅也『オーバーヒート』(新潮6月号)

李琴峰『彼岸花が咲く島』(文學界3月号)

 

 

石沢麻依さん、くどうれいんさん、高瀬隼子さんが初の候補入り、千葉雅也さん、李琴峰さんは2度目の候補入り。

 

 

 

貝に続く場所にて/石沢 麻依

コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。 ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。第64回群像新人文学賞受賞作にして、第165回芥川賞候補作。

 

石沢 麻依(いしざわ まい)

 

1980年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ・ハイデルベルク大学大学院博士課程在学。

 

2021年 『貝に続く場所にて』が第64回群像新人文学賞受賞。

 

 

氷柱の声/くどう れいん

語れないと思っていたこと。 言葉にできなかったこと。 東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。

 

くどう れいん

 

1994年生まれ。岩手県盛岡市出身。宮城大学卒。

短歌や俳句、エッセーで活躍。

 

【主な作品】

『うたうおばけ』

『水中で口笛』 工藤玲音名義

 

 

水たまりで息をする/高瀬 隼子

ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津美。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津美は、夫の姿を探すが――。

 

感想書評

高瀬 隼子(たかせ じゅんこ)

 

1988年生まれ、愛媛県出身。立命館大学文学部卒。

2019年 『犬のかたちをしているもの』で第43回すばる文学賞を受賞。

 

 

オーバーヒート/千葉 雅也 

言語と肉体の間を激しく行き来しつつ生きる哲学研究者を描く「オーバーヒート」、川端賞受賞作の初短篇「マジックミラー」を収録。

 

千葉 雅也(ちば まさや)

 

1978年、栃木県宇都宮市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論コース)博士(学術)課程修了。専攻は哲学・表象文化論。

 

2013年 『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』で紀伊國ぶん大賞、表象文化論学会賞を受賞。

2019年 『デッドライン』が第41回野間文芸新人賞を受賞、第162回芥川賞候補。

2021年 『マジックミラー』が第45回川端康成文学賞を受賞。

 

<主な作品>

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

『ツイッター哲学 別のしかたで』

『アメリカ紀行』

 

 

彼岸花が咲く島/李 琴峰

記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。

 

李 琴峰(り ことみ)

 

1989年、台湾生まれ。台湾大学卒、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年『独舞』で第60回群像新人文学賞優秀作に選ばれる。

 

2019年 『五つ数えれば三日月が』が第161回芥川賞候補。

2020年 『ポラリスが降り注ぐ夜』が第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞[文学部門]を受賞。

 

<主な作品>

『星月夜』

『独り舞』

 

 

直木賞候補作品

一穂 ミチ『スモールワールズ』(講談社)

呉 勝浩『おれたちの歌をうたえ』(文藝春秋)

佐藤 究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)

澤田 瞳子『星落ちて、なお』(文藝春秋)

砂原 浩太朗『高瀬庄左衛門御留書』(講談社)

 

 
一穂ミチさん、佐藤究さん、砂原浩太朗さんが初の候補入り、呉勝浩さんは2度目の候補入り、澤田瞳子さんは5度目の候補入り。
 

 

 

スモールワールズ/一穂 ミチ

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

 

一穂 ミチ(いちほ みち)

 

1978年生まれ。関西大学卒。2007年『小説ディアプラス』掲載の「雪よ林檎の香のごとく」で作家デビュー。BLをテーマにした作品を多数発表。

 

<主な作品>

『イエスかノーか半分か』シリーズ

 

 

おれたちの歌をうたえ/呉 勝浩

「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」 元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。その瞬間、封印していた記憶があふれ出す。真っ白な雪と、死体――。あの日、本当は何があったのか? 友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着く。 『スワン』で日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を受賞。圧倒的実力を誇る著者が、迸る想いで書き上げた大人のための大河ミステリー。

 

呉 勝浩(ご かつひろ)

 

1981年、青森県八戸市生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2015年に『道徳の時間』で江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。

 

2017年 『白い衝動』が第20回大藪春彦賞を受賞。

2019年 『スワン』が第41回吉川英治文学新人賞、第73回日本推理作家協会賞[長編及び連作短編集部門]を受賞。

2020年 『スワン』が第162回直木賞候補。

 

<主な作品>

バッドビート

ライオン・ブルー

蜃気楼の犬

 

 

テスカトリポカ/佐藤 究

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。

 

佐藤 究(さとう きわむ)

 

1977年、福岡県福岡市生まれ。福岡大学附属大濠高等学校卒。2004年に『サージウスの死神』で群像新人文学賞(小説部門)の優秀作(佐藤憲胤名義)、2016年に『QJKJQ』で江戸川乱歩賞を受賞。

 

2017年 『Ank: a mirroring ape』 が第20回大藪春彦賞、第39回吉川英治文学新人賞を受賞。

2020年 『テスカトリポカ』が第34回山本周五郎賞を受賞。

 

<主な作品>

サージウスの死神

 

 

星落ちて、なお/澤田 瞳子

不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。 暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。 河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだった――。

 

澤田 瞳子(さわだ とうこ)

 

1977年、京都府京都市生まれ。同志社大学文学部卒、同大学院文学研究科博士課程前期修了。

 

2011年 『孤鷹の天』が第17回中山義秀文学賞を受賞。

2012年 『満つる月の如し――仏師・定朝』が第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、2013年に第32回新田次郎文学賞を受賞。

2016年 『若冲』が第5回歴史時代作家クラブ賞[作品賞]、第9回親鸞賞を受賞

2020年 『駆け入りの寺』が第14回舟橋聖一文学賞を受賞。

 

<主な作品>

火定

与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記

日輪の賦

 

 

高瀬庄左衛門御留書/砂原 浩太朗

 

神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。

 

砂原 浩太朗(すなはら こうたろう)

 

1969年生まれ。兵庫県出身。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経て、フリーのライター・校正者。平成28年/2016年に「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。

 

2016年 『いのちがけ』が第2回決戦!小説大賞を受賞。

 

<主な作品>

逆転の戦国史: 「天才」ではなかった信長、「叛臣」ではなかった光秀

 

まとめ

芥川賞の選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・ 山田詠美・吉田修一。

 

直木賞の選考委員は、浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき。

 

果たしてどの作品が受賞するのか。

今から楽しみで仕方がない。

 

 
ご覧いただきありがとうございました! 

 


 


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