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【おすすめ本】梅雨なんて吹き飛ばしてしまいたい『6月に読んだおすすめ本10選』を紹介しよう

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管理者:宴

ご覧いただきありがとうございます。

ところで、『ラーメン屋さんにこだわってほしいもの』と『6月』って、つゆだよね。
 

 

どうも、宴です。

麺にもこだわってほしいけれど、やっぱりつゆにこだわってほしいよね。あ、チャーシューも。

 

まぁ、そんなわけで、今回は『6月に読んだおすすめ本10選を紹介しようと思う。

 

 

ことり/小川洋子

あらすじ

人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりを理解する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟。二人は支えあってひっそりと生きていく。やがて兄は亡くなり、弟は「小鳥の小父さん」と人々に呼ばれて…。慎み深い兄弟の一生を描く、優しく切ない、著者の会心作。

 

小鳥の小父さんの人生は仄暗い。誰にも理解されないだろうし、誰も知る由もないことだろう。でも、それは暖かくて、優しい温もりを知っているかけがえのない人生だ。誰にも触れられないように、心の中にそっと置いておきたくなるような一冊。

 

管理者:宴
素晴らしき人生。 

 

戦う操縦士/サン=テグジュペリ/鈴木雅生

あらすじ

ドイツ軍の電撃的侵攻の前に敗走を重ね、機能不全に陥ったフランス軍。危険だがもはや無益な偵察飛行任務を命じられた「私」は、路上に溢れる避難民を眼下に目撃し、高空での肉体的苦痛や対空砲火に晒されるうち、人間と文明への“信条”を抱くに至る。著者の実体験に基づく小説。

 

戦争の無情さと、そこに存在する人間は痛ましい。なぜ戦うのか。意味はあるのか。きっとそれは当事者でなければたどり着けないものなのだろう。だからこその説得力と事実に胸がむかむかする。 筆者の運命を鑑みると、いっそう考えさせられてしまう一冊だ。

 
管理者:宴
戦争とは何なのだろう?
 

 

ギフト/原田マハ

あらすじ

もやもやとした気持ちを抱いて私は旅に出る(「この風がやんだら」)。大学時代の親友の結婚式へ向かう特別な近道(「コスモス畑を横切って」)。海外留学の前夜、桜並木の下を父親と歩く(「そのひとひらを」)。エニシダの枝に飾られた、彼からのメッセージ(「花、ひとつぶ」)。希代のストーリーテラーが、慌ただしい日常の中に潜む小さな幸せを描き出す、心温まる20の物語。母と娘の切ない絆を描いた短編「ながれぼし」を併録。

 

筆者が与えてくれた『ギフト』という名の短編集。というギフト。 一つ一つの物語はとても短いが、その中に詰まっている温かさは太陽のように大きく、幸せな余韻を何度も何度も味わうことができる。本作があれば冬でも暖房器具はいらないのではないだろうか。 短編だからこそじわりとくる優しさに、最上級の幸せを感じる。

 

管理者:宴
こんなギフトを誰かください。 

 

嫉妬/林真理子

あらすじ

高校時代、やけに男を魅きつけた尾高裕美に。東京で生まれ育った美貌の同級生の吉岡暁子に。海外生活をしてきた同僚のエイミーに…。そのおさえても湧き上がる黒い嫉妬の感情に飲まれていく男女を鋭い筆さばきで描いた、切なくも残酷な傑作短編集。

 

醜いものは? と問われたならば、5位以内にはランクインするであろう嫉妬が、まさかこれ程の美しさを帯びるとは思ってもいなかった。本作で描かれる嫉妬は単純な怖さと同時に、女性のたくましさと神秘性をも持ち合わせている。 怒りや蔑みだけではなく、歯がゆかったり物思いに耽ったりしてしまう嫉妬のバラエティパックは、お歳暮なんかに贈ると喜ばれることであろう。

 

管理者:宴
たまには嫉妬もね。 

 

誰もいない夜に咲く/桜木柴乃

あらすじ

親から継いだ牧場で黙々と牛の世話をする秀一は、三十歳になるまで女を抱いたことがない。そんな彼が、嫁来い運動で中国から迎え入れた花海とかよわす、言葉にならない想いとは―(「波に咲く」)。寄せては返す波のような欲望にいっとき身を任せ、どうしようもない淋しさを封じ込めようとする男と女。安らぎを切望しながら寄るべなくさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景に託して叙情豊かに謳いあげる、傑作短篇集。

 

仄暗い生活の中で光を見つけていく短編集。都会では目に見えにくい地方の問題や苦労を、筆者は北海道という広大な土地の情緒と風景と共に投げかける。その中で生きていく登場人物たちはボロボロだけれど、健気で力強い。どんな境遇でも必死に生きていけば咲くことができるのだと、本作は叫んでいる。

 

管理者:宴
北海道はでっかいよ。
 

 

 

銃/中村文則

あらすじ

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問―次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?新潮新人賞を受賞した衝撃のデビュー作。単行本未収録小説「火」を併録。

 

銃に魅入られた男の物語。 理由がよくわからないけれど、何かに魅了され夢中になることはよくあることではある。が、残念なことに男が夢中になったものは銃。銃そのものではなく、銃の意味にまで魅入られた男の運命は手に汗握るスリルを常に纏っている。 迷いと誘惑の中の逡巡と行動は男をどこへ向かわせるのか。片時も目を放すことができない。

 

管理者:宴
男にとっての銃とは。
 

 

スモールワールズ/一穂ミチ

あらすじ

ままならない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語。夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。第74回日本推理作家協会賞短編部門候補作「ピクニック」収録。

 

人の物語とは簡単には上手くいかないもの。ゾッとしたり、ホッとしたり、ネオンテトラを飼いたくなったりすることもあるし、このまま平穏に終わるかとおもいきや裏切られることもあるのだ。いろんな形の物語に心を揺さぶられ、グイグイと刺さってくる言葉たちに翻弄される。苦しいけれど、愛おしい一冊だ。

 

管理者:宴
魔王がいるよ。
 

 

高瀬庄左衛門御留書/砂原浩太朗

あらすじ

神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。五十を前にして妻を亡くし、息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。息子の嫁・志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門に襲いくる。人生の苦渋と生きる喜びを丁寧に描く、武家もの時代小説の新星、ここに誕生!

 

つい鬱憤を時代のせいにしてしまう人は今でも絶えない。けれど、僕たちは今の時代に生きて死んでいくしかないのだ。高瀬庄左衛門の生き様は現代にも通ずる芯のあるもの。決して時代のせいにせず、真摯に立ち向かい生きている。 悲しみや喜び、諦念、いつの時代でも、どうしようもないことはたくさんあるけれど、そんな時は本作を思い出そうと思う。

 
管理者:宴
高瀬庄左衛門のように生きるね。 

 

悲しみの歌/遠藤周作

あらすじ

米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去を持つ中年の開業医と、正義の旗印をかかげて彼を追いつめる若い新聞記者。表と裏のまったく違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生。そして、愛することしか知らない無類のお人好しガストン……華やかな大都会、東京新宿で人々は輪舞のようにからみ合う。 ――人間の弱さと悲しみを見つめ、荒涼とした現代に優しく生きるとは何かを問う。

 

人間の弱さや不完全な優しさや正義。正しいことが何かよくわからず模索して生きる人間の悲しさが舞う新宿は、一周回ろうが何をしようがやはり悲しい。その中で、ひたすらに優しいお人好しなガストンは甘い考えなのかもしれないが、それでも救われるものだ。 それなりに豊かな今の時代からでは導き出しにくい悲しみと救いに胸を打たれる。

 

管理者:宴
人間は悲しい。 

 

星落ちて、なお/澤田瞳子

あらすじ

不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄が河鍋の家を継ぐ気がないのは明白であった。弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかっていて頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっているのだったがー。父の影に翻弄され、明治から大正を駆け抜けた女絵師の一代記。

 

芸術まっしぐらで、私生活にも支障をきたす芸術家は、それはそれでかっこいいものである。だが家族だとすれば話が違う。とよは父に囚われ、家族と向かい合い、自分自身とも向き合っていく。その様は、父とは違うけれど、同じように偉大だ。 実際に存在した絵師だからこそ感じる時代の定めに胸が締め付けられる。

 
管理者:宴

日本にも偉大な絵師がいた。

 
 


 


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