おすすめ海外小説10選

 管理人:宴
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ところで、こんなことを思う時がないだろうか?
 

 

  • 海外小説に興味がある。
  • 面白い海外小説を知りたい。
  • おすすめの小説を知りたい。

 

ちょうどよかった!

今回は『面白い! おすすめ海外小説10選』を紹介しよう。

 

 

 

 

面白い! おすすめ海外小説10選

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海外小説には日本の作品とはまた違った発想や世界観がが広がっている。

 

読み慣れていない人には、読みにくいのでは? 難しいのでは? と不安になることがあるかもしれない。もちろん難しいものは難しい。けれど、読めば世界がまた一段と広がっていくことだろう。

 

そんなわけで、今回は『面白い! おすすめ海外小説10選』をご紹介。

 

 

グレート・ギャツビー/スコット フィッツジェラルド

村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

偉大なる男キャッツビーを描いた小説。

 

たった一つの貴い願いが人間を劇的に変えてしまうことがあるのかもしれない。けれど、その願いは叶う保証などない。一途な想いからアメリカンドリームを掴んだ男ギャッツビー。そんな彼に惹かれる主人公の視点から描かれるギャッツビーの人生は楽しそうにもみえるし、苦しそうにもみえる。そして、儚い。

 

主人公と僕の中で、彼はいつまでも『偉大なるギャッツビー』として君臨することだろう。

 

 
狂おしく悲劇的な人生だった。 

 

罪と罰/ドストエフスキー

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

罪と罰に喘ぐラスコーリニコフの物語。

 

ペトローヴィチさんと、ベトローヴナさんと、マルメラードワさんと、マルメラードフが一堂に会した時、世にも奇妙な名前地獄が始まる。そんな地獄の中、ラスコーリニコフは罪にたゆたう。罪は法律である程度決まっているが、個人の見解としての罪は時代や国で大きく異なる。正義、哲学、宗教、理論、自尊心。だが、そんなもの結局は愛というものの前ではちっぽけなものだ。

 

罪と罰は愛ゆえに作られた規則なのかもしれない。

 

 
愛をとりもどせ! 

 

モモ/ミヒャエル・エンデ

 時間におわれ、おちつきを失って人間本来の生き方を忘れてしまった現代の人々。このように人間たちから時間を奪っているのは、実は時間泥棒の一味のしわざなのだ。ふしぎな少女モモは、時間をとりもどしに「時間の国」へゆく。そこには「時間の花」が輝くように花ひらいていた。時間の真の意味を問う異色のファンタジー。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

時間の大切さに気づける物語。

 

あれ、気づけばもうこんな時間。今日の僕は一体何をやっていたのだろう。それはきっと姑息な時間泥棒のせいだ。奴らのやり方にはつい反吐が出てしまう。時間を奪われた人々を助けるため、愛され系女子のモモは恐怖を抑え込み、果敢に立ち向かっていく。その姿には胸を打たれて仕方がない。

 

僕は彼女から時間の愛おしさと勇気をもらった。

 

 
スマホばかり見るのはやめよう。 

 

1984ジョージ・オーウェル

“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

徹底的に監視され支配された近未来の物語。

 

この未来は徹底的に窮屈で息が詰まりそうになる。

徹底した監視。

改竄に命かけています、という体制。

おかしいことを、おかしい! と言えない状況。

 

たしかに世の中、自由だー! と言ってフリーマンを気取るのも大変な時があるけれど、ウィンストンの生きている世界は、そんなの比にならないくらい窮屈で、つまらない。

そんな未来で生きているウィンストンの憤りと葛藤は、あるきっかけから少しずつ放たれていくことになる。

狼煙をあげる時が来たのだ。

 

けれど、ウィンストよ、気をつけなければ、いけない。

世界を支配する巨人は強大なのだから。

 

 
頑張ってほしいけれど... 

 

老人と海ヘミングウェイ

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく…。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

老人と海の対話のような闘いを描いた物語。

 

自然と僕ら人間は共存している。そんな自然の筆頭株主である海。老人は怯えるの『怯』すらおくびにも出さず、海と語り合うように立ち向かう。その姿は人間の強さと漁夫としてのプライドを垣間見せてくれる。4日間にわたるカジキマグロとの死闘、獰猛なサメ、壮大な海。自然の力という脅威は、やはり底がしれない。が、老人も底なんて知らなかった。

 

一見、海と老人の戦いは無謀にも思えるけれど、僕はそれを勇気なのだと称えたい。

 

 
海も老人も偉大だ。 

 

アルケミスト-夢を旅した少年パウロ・コエーリョ

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

様々な誘惑を経て、サンチャゴがピラミッドを目指す物語。

 

知らない土地での出来事や出会いは、知見を柔軟体操のように広げてくれる。サンチャゴも旅の途中でいろんな景色を見た。けれど世間には誘惑がところ狭しと蠢いている。そんな時、前兆は彼を千尋の谷に突き落とすかのように後押しする。『何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる』前兆と様々な出会いに後押しされたサンチャゴは強く望む。

 

想いとはそれほどまでに人間を突き動かすものなのだと、僕はサンチャゴの旅を通して学んだ。

 

 
ありがとう、サンチャゴ

 

星の王子さまサン・テグジュペリ

砂漠に不時着した主人公と、彼方の惑星から来た「ちび王子」の物語。人の心をとらえて離さないこの名作は、子供に向けたお伽のように語られてきた。けれど本来サン=テグジュペリの語り口は淡々と、潔い。原文の心を伝えるべく、新たに訳された王子の言葉は、孤独に育った少年そのもの。ちょっと生意気で、それゆえに際立つ純真さが強く深く胸を打つ―。「大切なことって目にはみえない」。感動を、言葉通り、新たにする。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

忘れてしまった大切なことが見えるかもしれない物語。

 

大人になると、ふとあの時の気持ちは一体どこへいってしまったのだろうか、と思うことがある。かばんの中も机の中も探しだけれど見つからなかったが、それがなんと本作にあった。盲点である。どうやら大切なことは目には見えないらしい。

 

王子さまと飛行機で不時着した『僕』は、たくさんの物語を紡ぐ。それは愛らしくて、僕が忘れてしまっていたものだった。

 

 
あの星のどれかに王子さまはいるのだろうか。
 

 

悲しみのイレーヌ/ピエール・ルメートル

【異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ベストセラー『その女アレックス』の著者が放つ衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

あまりの悪意にイレーヌが悲しむ物語。

 

本作の悪意はひどく強烈で、嗅いだことのない悪臭が漂っている。一部と二部に分かれて構成されているのだが、二部へ入った瞬間、いや一部の終盤から、その悪意は異彩を放つ。どうもー、僕が悪意ですよー! と高らかな声で叫びに叫ぶ。悪意さん、そんなことまでするのですか!? 

 

硬派だと思っていた本作に違った印象をもたせた悪意に敬意を払うと同時に、どうか不幸のどん底へ行ってくれますように、と願うばかりだ。

 

 
イレーヌが悲しい。 

 

キャッチャー・イン・ザ・ライ/ジェローム・デーヴィド・サリンジャー

J.D.サリンジャーの不朽の青春文学『ライ麦畑でつかまえて』が、村上春樹の新しい訳を得て、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として生まれ変わりました。ホールデン・コールフィールドが永遠に16歳でありつづけるのと同じように、この小説はあなたの中に、いつまでも留まることでしょう。雪が降るように、風がそよぐように、川が流れるように、ホールデン・コールフィールドは魂のひとつのありかとなって、時代を超え、世代を超え、この世界に存在しているのです。さあ、ホールデンの声に(もう一度)耳を澄ませてください。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

若者の叫びにならない想いが吐き散らかされた物語。

 

全編を通して、周りの環境であったり、状況に対する気の利いた愚痴が大半を占めているのだが、これが何とも小気味いい。だが、これは大人になってしまった人が読むと少々苛々してしまうかもしれない。なぜならば、読む人によっては、ほとんど愚痴でしかないからだ。

 

ホールデンには何年経っても、変わらずいてほしいとも思うけど、変わっていてほしいとも思う。不思議な魅力に包まれた主人公と物語だった。

 

 
10代におすすめ。
 

 

悪童日記/アゴタ・クリストフ

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。(「BOOK」データベースより)

 

感想書評

戦争の中で生きる双子の異様な日記の物語。

 

戦争は痛ましいし、二度と繰り返してはならないもの。ある意味において、本作はそれを顕著に表している。気づかない内にそっと抱え込んでしまった痛みは、あれ、いたの? と思った時にはもう、モルヒネでも打たれたのですか? といった具合に麻痺してしまい、異常が普通に変わってしまっている。

 

平和に生きている僕らでは感じ取れないこと、感じるしかなかったこと。双子の痛烈なメッセージが日記を通して胸に突き刺さる一冊だ。

 

 
心が抉られたように痛む。

 


 


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