ご覧いただきありがとうございます。
どうも、宴です。
そんな人にぴったりのクイズがあります。
どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。
太宰治の名作書き出しクイズ 全15問
みなさんは太宰治さんの作品を読んだことがありますか?
僕は太宰治さんの作品には目がなくて、あまりの好きっぷりに人間失格の烙印をおされそうになったほど。
なので、今回はぜひともみなさんにも人間失格になっていただきたいと思います。
ということで、この度、太宰治さんへの溢れる想いが止まらなくなったので『太宰治の名作書き出しクイズ』を作ってみました。
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
答 : 人間失格
初出は『展望』1948(昭和23)年6~8月号。
のように、作品の書き出しから作品名を当ててください。
問題は全部で15問です。
それではどうぞ!
太宰治の名作書き出しクイズ 1~5問
富士の頂角、広重の富士は八十五度、文晁の富士も八十四度くらゐ、
答 : 富嶽百景
初出は1939年2、3月『文体』
拝啓。一つだけ教えて下さい。困っているのです。
答 : トカトントン
初出は『群像』1947(昭和22)年1月号。
或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。
答 : 津軽
初出は『新風土記叢書7 津輕』1944(昭和19)年11月15日。
文壇の、或る老大家が亡くなって、その告別式の終り頃から、雨が降りはじめた。
答 : グッド・バイ
初出は『朝日評論』1948(昭和23)年7月。
おわかれ致いたします。あなたは、嘘うそばかりついていました。
答 : きりぎりす
初出は『新潮』1940(昭和15)年11月号。
太宰治の名作書き出しクイズ 6~10問
あわただしく、玄関をあける音が聞えて、私はその音で、眼をさましましたが、それは泥酔の夫の、深夜の帰宅にきまっているのでございますから、そのまま黙って寝ていました。
答 : ヴィヨンの妻
初出は『展望』1947(昭和22)年3月号。
メロスは激怒した。
答 : 走れメロス
初出は『新潮』1940(昭和15)年5月号。
あさ、眼をさますときの気持は、面白い。
答 : 女生徒
初出は『文学界』1939(昭和14)年4月。
承元二年戊辰。二月小。三日、癸卯、晴、鶴岳宮の御神楽例の如し、将軍家御疱瘡に依りて御出無し、前大膳大夫広元朝臣御使として神拝す、又御台所御参宮。
答 : 右大臣実朝
1943(昭和18)年9月、書き下ろしの単行本として刊行。
私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。
答 : 畜犬談(ちくけんだん)
初出は『文学者』1939(昭和14)年8月。
太宰治の名作書き出しクイズ 11~15問
八年まえに亡くなった、あの有名な洋画の大家、入江新之助氏の遺家族は皆すこし変っているようである。
答 : ろまん灯籠(ろまんどうろう)
初出は『婦人画報』1940(昭和15)年12月~1941(昭和16)年6月。
菊子さん。恥をかいちゃったわよ。ひどい恥をかきました。
答 : 恥
初出は『婦人画報』1942(昭和17)年1月。
「ここを過ぎて悲しみの市。」
答 : 道化の華
初出は『日本浪漫派 第一巻第三号』1935(昭和10)年5月号、作品集『晩年』に収録。
甲府は盆地である。四辺、皆、山である。小学生のころ、地理ではじめて、盆地という言葉に接して、
答 : 新樹の言葉
初出は『愛と美について』1939(昭和14)年5月。
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
答 : 斜陽
初出は『新潮 第四十四巻第七号~第十号』1947(昭和22)年7月1日~1947(昭和22)年10月1日。
お疲れさまでした!
これで『太宰治の名作書き出しクイズ』は終了となります。
挑戦していただき、ありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?
気になる作品があればぜひ読んでみてくださいね。
ちなみに僕の好きな書き出しは『人間失格』です。
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
忘れたくても忘れられない、書き出し界の歴史に刻まれるであろう名書き出しですね。
惚れ惚れとしてしまいます。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。