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【ネタバレなし】インスタでも話題、農業女子の物語|垣谷美雨さん『農ガール、農ライフ』 書評・感想文と心に残った言葉・名言

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ご覧いただきありがとうございます。

本と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『夜の校舎の窓ガラス壊したり、盗んだバイクで走り出したりするの』と『農業』って…自由そうだよね!
 

どうも、宴です。

窓ガラス壊すのも、盗んだバイクで走りだすのも自由になりたかったからなのに、全然自由なんかじゃない…実は農業もそうでした。見えなかった大変さや気苦労がいたる所に散乱していたのです。

 

ということで、今回は垣谷美雨さんの『農ガール、農ライフ』をご紹介させていただきます。

 

 

 

 

農ガール、農ライフ/垣谷美雨

あらすじ

水沢久美子は派遣切りに遭った日、同棲相手から突然「結婚したい人がいるから出ていってくれ」と告げられる。仕事も家も彼氏も失った三十二歳の春。失意のどん底にいたとき偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになる。「農業だ!」運命を感じた久美子は早速、田舎に引っ越し農業大学へ入学することを決意。明るい農村ライフが待っていると信じていたが…!?(「BOOK」データベースより)

農ライフ 10/10点
ドキドキ /10点
感動 /10点
切なさ /10点
読みやすさ /10点
総評 /10点

 

書評・感想文

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本作は吠える

漠然といつか田舎に暮して農業なんかやっちゃって自給自足しちゃって大自然でのびのび生きてみたい、と思う人は意外と多いのではないでしょうか。都会のコンクリートジャングルって冷たくて世知辛いから癒しが欲しいのでしょう。

 

そんな浅はかな人に本作は吠えまくります。いやいや、ふざけるな、農業なめんな、と。

 

農業は甘くない

農業のイメージというと人手不足で、若い人が農業をやる、となると、「よくおいでくださいました!」と大歓迎。三日三晩カーニバルと宴に明け暮れるような印象があったのですが、実情はなんと真反対。大事な畑を責任をもってやってくれるのかどうか、わからない他人に畑を貸す人は少ないのです。

 

たとえ神のような万物の創造ができるぐらいの知識があろうとも、野生の畑が、「僕を耕しなよ!」 と言ってくれるわけもなく、なかなかはじめられない。

 

運よく農業をはじめられたとしても、収入問題や婚活問題などが勃発。農業は簡単なものでも、自由なものでもなかったのです。のびのび生きるなんて夢のまた夢。農業の外側からは見えなかったしがらみや問題には閉口してしまいます。

 

 

農業の知らなかったことを知れる一方で、本作は人間というものも緻密に描かれています。どの登場人物たちも人間らしくすれ違い、人間らしくそれぞれの価値観に生きているのです。

 

なにより主人公のキャラがいい! ご都合展開な部分もあるけれど、行動的で頭がいい人には自然と人が寄ってきて、道ができていくものなのでしょう。

 

農業のことはもちろん、働くこと、男女平等。本作はいろんなものが詰まった一冊。これはもう収穫するしかないですね。

 

 

心に残った言葉・名言

「キャベツを切るのさえ面倒になったら女も終わりだろ」

管理者:宴
なら男が切ればよくない?
 

 

泣くな。

私が泣くのは人生に成功したときだけだ。

そのときが来たら嬉し涙を流すのだ。

きっと私は成功する。

管理者:宴
絶対成功するよ!
 

 

他人の幸せな生活は、自分を鬱の世界に簡単に引きずり込んでしまう。

 

管理者:宴
他人の不幸は蜜の味。
 

 

この世はいつまで経っても男中心社会だもの。特に日本はひどいわ。子供を持つ母親にとって日本の企業は悲惨な場所よ。子供や家庭を犠牲にせずには続けられないもの

管理者:宴
根本から変わらないといけないよね。
 

 

会社に勤めたところで、労働に見合う賃金は支払われず、儲かっているのは社長だけだ。それでも多くの人が会社に一生を捧げる。

管理者:宴
小市民の宿命です… 

 

価値観というのは二人で作っていくものなんです。好みのタイプじゃないと感じたとしても、何回か会ってみることが大切です。趣味や考え方や好きな食べ物、そのうちのどれかひとつでも一致していれば儲けもの。運命の出会いなんてドラマの中だけですからね

管理者:宴
価値観って作っていくものだったのか!
 
 

垣谷美雨さんの他作品

 

 

 

最後に

管理者:宴
今回は垣谷美雨さんの『農ガール、農ライフ』を紹介してきました。
 

農業に興味がある人、会社にとらわれたくない人、キャベツを切るのが面倒になってきた人にはおすすめだから、ぜひ読んでみてね。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。