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【ネタバレなし】映画化、ドラマ化もした名作|辻村深月さん『朝が来る』 書評・感想文と心に残った言葉・名言

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ご覧いただきありがとうございます。

本と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『部屋の電気がずっと豆電球だったけれど、思い切ってLEDにした時』と『朝』って…明るいよね!
 

どうも、宴です。

LEDって明るいですよね。でも、朝の清々しい明るさにはLEDも惨敗。そんな朝になるまでの物語読んでみたくないですか?

 

というわけで、今回は辻村深月さんの『朝が来る』をご紹介させていただきます。

 

 

 

 

朝が来る/辻村深月

あらすじ

長く辛い不妊治療の末、特別養子縁組という手段を選んだ栗原清和・佐都子夫婦は民間団体の仲介で男子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平仮な日々を過ごしていた。そんなある日、夫妻のもとに電話が。それは、息子となった朝斗を「返してほしい」というものだったー。(「BOOK」データベースより)

苦しさ /10点
ドキドキ /10点
感動 /10点
切なさ /10点
読みやすさ /10点
総評 /10点

書評・感想文

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社会には問題たくさん

社会にはたくさんの問題があり、いつも我々人類を苦しめてきます。とはいえ、その大半が妖怪の仕業であればいいのですが、残念ながら人間の仕業であり自業自得。だからこそ、簡単には解決に至らないのです。

 

小説という媒体は、そういう問題提起を我々に今一度考えさせ、解決のヒントを与えてくれるドラえもんの秘密道具レベルの優れもの。本作『朝が来る』が訴えているのは”子ども”です。

 

ざわつく物語

結婚して、子供が欲しい、と思っても出来ない…逆に子どもが欲しいわけでもない、もしくはそのタイミングではない。そういう葛藤を抱えた時、人間は地獄にでも引っ越したかのように迷い、苦しむ。

 

この苦しみは同じ状況化でないとなかなかわかりえないのですが、辻村深月さんは巧みな構成力を使い、読み手に訴えかけてくるのです。

 

時には血の繋がらない母親の目線で、時には子供の目線で、時には生みの母親の目線で。見てきた人生が全く違う目線は、物語をよりドラマティックに演出。

 

深い深い夜はいつ明けるのか。いつになったら朝がやってくるのか。心がざわついてうるさいったらありゃしません。

 

きっと朝は来る

世の中にはいろんな問題を抱えて生きている人が大勢います。けれども、明けない夜はない。

 

本作はタイトル通り、朝が来るまでの物語です。どんなに辛い夜を過ごそうとも、生きている限りはどこかに希望があって、明るい朝が待っている。

 

そういった希望を感じた一冊でした。

 

 

心に残った言葉・名言

特別養子縁組は、親のために行うものではありません。子どもがほしい親が子どもを探すためのものではなく、子どもが親を探すためのものです。

管理者:宴
勘違いしちゃダメだよ。
 

 

この子はうちに、朝を運んできた。

管理者:宴
子どもって朝なのかも!
 

 

両親が思う、立派そうだけど、おもしろみのない世界で生きるのなんてごめんだった。親たちの知らない、楽しくて明るい場所で起こることの仲間入りを、自分もずっとしたかった。

管理者:宴
そういう時期あるよね! 

 

「意外。ひかりちゃんって、普通の子だと思ってたのに」

管理者:宴
普通って…何!?
 

 

母親たちの望むとおり、品行方正な穢れのない青春時代を送った先に、自分たちが望む幸せな人生が問答無用に開くと考えているのか。恋愛も無縁なつまらない青春を送ることの方は、「失敗」ではないのか。

管理者:宴
青春に正解も失敗もないよ!
 

 

辻村深月さんの他作品

 

 

最後に

管理者:宴
今回は辻村深月さんの『朝が来る』を紹介してきました。
 

将来子どもが欲しいと考えている人、望まない妊娠の可能性がある人、未だに夜が明けない人にはおすすめだから、ぜひ読んでみてね。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。