PON!と宴





子どもが欲しいのであればまずは『朝が来る』 で心の準備をしておきましょう

ご覧いただきありがとうございます。

PON!と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『部屋の電気がずっと豆電球だったけれど、思い切ってLEDにした時』と『朝』って…明るいよね!
 

 

どうも、豆電球の中過ごした家族との思い出が1番眩しいと思っている宴です。

ただ、蚊がすごくてずっとイライラしていましたけどね。

 

さて、そんなわけで今回は『子どもが欲しいのであればまずは『朝が来る』 で心の準備をしておきましょう』をお届けいたします。

 

 

 

子どもができない

 

はい、どうもDJ宴です!

 

今夜も始まりました。

様々な物語を紹介していくラジオ番組、宴の

オールナイトすっぽん。

本日もよろしくお願いします。

 

さて、では早速お便りをご紹介していこうと思います。

ラジオネーム、天使のような悪魔の出川さんから。

 

え、出川さんって…あの?

いやいや、あの出川さんは天使ですよ、間違いなく天使。

まぁ、90年代の頃は女子人気が悪魔のようでしたけどね。

 

宴さん、聞いてください。

私たち夫婦はなかなか子どもができません。

出来ればできるまで頑張りたかったのですが、もう限界かもしれません。

 

なので、特別養子縁組を考えています。

今の時代なら、周りにも受け入れられやすいような気もするんです。

 

宴さんはどう思いますか?

 

なるほど。

これは難しい問題ですね。

 

そんな天使のような悪魔の出川さんには、こちらのナンバーをお届けします。

明るい朝の陽射しのような光を感じられる物語となっています。

 

子ども問題

子どもの問題って本当に難しいものです。

 

出来れば血が繋がっているのがベストなのでしょう。

その方が子どもとの関係はスムーズに作り出せるのかもしれません。

名MCのいるバラエティ番組のようにスムーズにね。

 

けれども、全ての夫婦がそう上手くはいかないはずなんです。

天使のような悪魔の出川さんのようにね。

 

そういう夫婦って意外とたくさんいると思うんです。

だから、ちゃんと子どもが無事に産まれた夫婦には噛み締めて欲しいですね。

 

それがどれだけ幸せなことなのかっていうのを。

 

夫婦の選択

ある夫婦の話なんですけど、子どもに恵まれなくて不妊治療を続けていたんです。

不妊治療って長く続けていくほど辛いようで、心身共にピークに達そうとしていたんですね。

本当に2人は頑張ったと思います。

 

そんな2人にね、特別養子縁組という話が浮上するんですね。

で、2人はその手段を選ぶわけです。

 

確かにね、血が繋がっていないことは様々な問題を生んでしまうことでしょう。

でもね、この家族を見ているとそんなことは大したことではないように思えるんです。

 

だって、息子さんこんなにも立派に育っているんですよ。

ほら見てください。

そんじょそこらの野菜よりも立派に育っているではないですか。

 

これはもう、このまま幸せにまっしぐらでしょうね。

養子縁組であろうと何であろうと、2人が真剣な愛情を注げば何の問題もないことが証明されたんです。

 

そうなんです。

愛はどんな問題をも超えていけるものなんですね。

 

生みの親

でもね、ちょっと気掛かりなこともあるんです。

養子縁組ということは、子どもには血の繋がった親がどこかにいるってことですよね。

 

子どもは会いたくなったりしないのかな…?

逆に生みの親が会いたくなったりしないのかな…?

 

あ、なんか電話がきていますよ。

…え、返してほしい?

息子さんを…?

そ、それってもしかして…!

 

あ、そろそろお時間のようですね。

天使のような悪魔の出川さん、少しは参考になりましたでしょうか?

 

ということで、本日もお付き合いどうもありがとうございました。

DJ宴でした、バイバイ!

 

 

朝が来る|辻村深月

そんな物語がここにあります。

親と子 /10点
切ない 10/10点
苦しい /10点
感動 /10点

 

本作がおすすめな人
  • 子どもの問題を抱えている人
  • 親と揉めている人
  • 未だに朝が来ていない人

 

みなさんは子どもが欲しいですか?

 

ああ、そうなんですね。

それはちょうどよかったです。


本作は子どもを通した親たちの朝が来るまでの道程です。

 

子どもが欲しいけれどなかなか出来ない。

子どもが欲しかったわけではないけど、出来てしまった。

 

そういう葛藤や苦しみを辻村深月さんは巧みな構成力を行使し、読み手に訴えかけてきます。

 

時には血のつながらない母親の目線で。

時には子どもの目線で。

時には生みの親の目線で。

 

まったく違う人生を送ってきたそれぞれの目線は物語をドラマティックに形作ります。

 

どんなに辛い夜を過ごそうとも、生きている限り希望はどこかにはあって、明るい朝が待っているのかもしれない。

そんな希望を感じさせる一冊でした。

 

心に残った言葉・名言

特別養子縁組は、親のために行うものではありません。子どもがほしい親が子どもを探すためのものではなく、子どもが親を探すためのものです。

 

この子はうちに、朝を運んできた。

 

母親たちの望むとおり、品行方正な穢れのない青春時代を送った先に、自分たちが望む幸せな人生が問答無用に開くと考えているのか。恋愛も無縁なつまらない青春を送ることの方は、「失敗」ではないのか。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。
 

 

 


 


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