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本と宴へようこそ。
どうも、宴です。
旅って自分を成長させてくれますよね。でも、それだけではありません。そこには癒しもあれば、絆もあるし、救いだってあるのです。いろんなものでごってごてです。
ということで、今回は原田マハさんの『ハグとナガラ』をご紹介させていただきます。
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ハグとナガラ/原田マハ
大学時代の同級生で十四年ぶりに再会したハグとナガラ。転職、別離、介護…人生の折り返し点を前にした、女ふたりの旅物語。(「BOOK」データベースより)
旅 | 8/10点 |
---|---|
ドキドキ | 6/10点 |
感動 | 9/10点 |
切なさ | 7/10点 |
読みやすさ | 8/10点 |
総評 | 8/10点 |
書評・感想文
旅に出たい
ああ、旅に出たいです、神様。ジャニオタである僕はツアーの度に遠征で散財をしては、エナジーを蓄えていたのですが…今はコロナ禍(2022年)。思うように旅に出るのも難しい今日この頃なのです。切ない…
ならばせめて物語の中で存分に旅に出ようではないか。そんなわけで、本作『ハグとナガラ』は二人の旅行記です。旅の風景や出会いが、どれだけ煌びやかで貴いものなのか。そして、それは当たり前のことではないのだということを、改めて教えてくれます。
友情と事情
また、本作で描かれているのは旅のことだけではありません。ハグとナガラの事情と友情がつぶさに描かれます。二人にとって旅とは、大切でかけがえのない繋がりでもあったのです。
旅というのは、いつでも好き勝手に出られるものではありません。それは大人になればなるほど簡単ではなくなってしまいます。仕事の都合もあれば、家族の事情もあるし、懐具合も関係してきます。ましてや、今はコロナ禍なのです。
二人には、旅が難しくなってきた事情がありました。それでも、しんどい時には旅に出たい。もちろん大切な人と一緒に…そんな気持ちが本作には溢れかえっていて大洪水をおこしています。
ジャニオタですもの
人生というのは停滞する時があります。そんな時はモヤモヤていないで、どうにか時間を作り、旅に出るのがいいかもしれませんね。今は難しいかもしれませんが、僕もハグとナガラのように、もう少し人生を足掻いてみることにします。
きっといつか満を持してジャニオタ活動に励むことができることを信じて。
心に残った言葉・名言
一緒に行こう。旅に出よう。
人生を、もっと足掻こう。
人生の成功者と言われなくても、目の前の五十メートルを全力で駆け抜けるのだって、十分気持ちいいじゃないか。
母親の悲痛な声ほど無視できないものはこの世にない。捨てられた子猫の鳴き声と同等かそれ以上ではないか。
原田マハさんの他作品
最後に
旅に出たい人、親の介護でしんどい人、人生を足掻きたい人にはおすすめだから、ぜひ読んでみてね。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。