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【ネタバレなし】妄想と空想と語彙が蠢くエッセイ|森見登美彦さん『美女と竹林』 書評・感想文と心に残った言葉・名言

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ご覧いただきありがとうございます。

本と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『歩行中、目の前で自転車が盛大に一回転を果たした時』と『竹林』って…圧巻だよね!

どうも、宴です。

たまに目の前で自転車があり得ないぐらい派手に一回転している光景を目撃しますが、圧巻ですよね。で、本作も圧巻だし、竹林も圧巻。もちろん美女も圧巻です。

 

ということで、今回は森見登美彦さんの『美女と竹林』をご紹介させていただきます。

 

 

 

 

美女と竹林/森見登美彦 

あらすじ

「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんを訪ねるのだ。荒れはてた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金!MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周…。はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。(「BOOK」データベースより)

妄想 10/10点
ドキドキ /10点
感動 /10点
切なさ /10点
読みやすさ /10点
総評 /10点

 

書評・感想文

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これはエッセイ…?

森見登美彦さんは、どこに出してもはずかしくない愉快なお人です。いや、嘘をつきました、TPOによっては、ちょっと恥ずかしいかもしれません。すいません。

 

そんな恥ずかしい森見登美彦さんのエッセイということで、楽しみに読みはじめたのですが…あれ、エッセイってこういうのだったっけ? と首を捻るような清々しいエッセイがここにありました。

 

美女も竹林も

『美女と竹林』ということで、まぁ、美女と竹林が出てくるのだろうなぁ、と想像してはいたのですが…うん、確か美女は出できました。でもね、タイトルにする? タイトルではなくない?? というぐらいにしか出てこなかったので疑問だったのですが、読んでいくと森見登美彦さんにとってそれ程の想いがあったのだろうなぁと、感慨深く、呆れ笑いが隠せません。

 

そして、竹林。本作の目的は竹を刈ることなのです。なのに、いつ刈るの…?  果たして今回は刈るのか、それとも刈らないのか。それは森見登美彦さん自身のやる気にかかっている! いつの間にか、そんなドキドキを味わうエッセイになっていくので、もう隠す気がおきないほどの呆れ笑いに突入です。

 

一生を添い遂げます

もうね、何でこのお方はこんな豊かな発想力で、エッセイの殻をぶち破る破壊力が凄まじくて、魅力に溢れた文章と世界観を構築できるのだろうか、と興味が尽きません。きっとこれからも我々の発想の斜め上を行く作品を作り上げていくことでしょう。

 

ということで、森見登美彦さん、一生ついていきます、どこまでも。もちろんトイレの中であろうと。いや、嘘嘘。

 

 

心に残った言葉・名言

「ハリボテの孤高でもいい。誇りを持って我が道を歩め」

管理者:宴
ハリボテでも孤高は孤高。 

 

「美女は竹林という概念に含まれる。竹林と美女は、本質的には同じものだ」

管理者:宴
え、同じだったの!? 

 

その作品は狸たちが活躍するお話であったので、「毛深い子」と呼ばれていた。

管理者:宴
『有頂天家族』が…毛深い子…! 

 

今の私はウソ話を書く精神的筋肉を失ってしまいました

管理者:宴
嘘はよくないよ! 

 

「竹林に挑む者は、まず魂を鍛えることから始めよ」

管理者:宴
またの名を「やる気」。 

 

森見登美彦さんの他作品

 

 

最後に

管理者:宴
今回は森見登美彦さんの『美女と竹林』を紹介してきました。
 

森見登美彦さんのエッセイを読んでみたい人、かれから竹を刈らなければいけない人、成金を目指している人にはおすすめだから、ぜひ読んでみてね。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。