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【ネタバレなし】猫と人間が織りなす狂気|真梨幸子さん『まりも日記』 書評・感想文と心に残った言葉・名言

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ご覧いただきありがとうございます。

本と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『めちゃくちゃ主張していたけれど、勘違いだと気づいた時の子どもの照れ笑い』と『猫』って…かわいいよね!
 

どうも、宴です。

猫ってかわいいですよね。デレデレしてしまいます。けれど、気をつけなければなりません。猫によって人生が惑わされることもあるのですから。

 

ということで、今回は真梨幸子さんの『まりも日記』をご紹介させていただきます。

 

 

 

 

まりも日記/真梨幸子

あらすじ

小説家としてデビューして4年。デビュー時こそもてはやされたが、今や確定申告の時に税務署の人にまで、生活できるのか心配されるほどの収入しかない。ある日、散歩がてら立ち寄ったデパートの屋上でできていた人だかりに、引き寄せられる。その日が、人生の変わり目となることも知らずにー。「猫」に人生を惑わされた人々の顛末はいかに!?(「BOOK」データベースより)

イヤミス 10/10点
ドキドキ /10点
感動 /10点
切なさ /10点
読みやすさ /10点
総評 10/10点

 

書評・感想文

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猫とイヤミスのコラボ

猫ってかわいいですよね。見ているだけで癒されますし、「あ、この世に争いなんてないんだ…」と錯覚しそうになりますよね。ミステリーとかそういう殺伐としたものとは無縁のように思えるのですが…なんと真梨幸子さんは、猫がかわいすぎるあまりにイヤミスに投入してしまったのです。

 

絶妙なイヤミスに投入された猫という食材。まさかのコラボレーションを果たした本作『まりも日記』は、真梨幸子さんにしか作り出せないであろう混沌と狂気で渦巻いています。触れたら危険です。

 

エッセイなの? 小説なの?

まず読み始めて、「あ、これエッセイだったのか」と勘違いしたのですが、「え、真梨幸子さんってこんなにも波瀾万丈なの…?」となりまして、「いや、これやっぱり小説や!」と気づいた時の驚きは、どんなにかけがえない思い出も華麗に吹き飛ぶほど。

 

どうやらブログと小説がコラボレーションしているようで、色鮮やかな発想には驚かされます。

 

大便がしたくなるかも

そして、徐々に混沌へ向かい、駅伝のようにバトンを受け継ぎながら走っていく語り手たちは猫のかわいさに翻弄されていきます。その様はもはや狂気に限りなく近いものです。わかります。かわいさって時に人を狂わせますものね。

 

真梨幸子さんはそこに更なる燃料を投下します。コミカルを500㏄ぐらい加えたのです。ひょっとすると大真面目なのかもしれませんが、笑わずにはいられない展開もありました。

 

その結果、混沌は加速していきます。心地よい風のような混沌に心のざわめきは止まりません。思わずマンションのエントランスで大便をしたくなるほどです。なので、気をつけてください。読めばあなたもマンションのエントランスで大便をしたくなるかもしれないのですから…

 

 

心に残った言葉・名言

「は? 運命? 衝動的で無責任で無計画でその日暮らしのおバカほど、"運命"という言葉を使いたがるんですよね。それを免罪符にしようとするんですよ」

管理者:宴
便利な言葉コンテストNo.1は『運命』に決まりました。 

 

家事は人生そのものです。生きるために家事をしてきたのが人間です。仕事なんていうのは、後からついてきたオプションに過ぎません。

管理者:宴
家事を放棄することは、生きることを放棄することなのです。
 

 

「ペットを飼う人間には、2種類います。ペットに人生を乗っ取られ奴隷と化す人と、ペットを簡単に捨てる無慈悲な悪人」

管理者:宴
それなら奴隷になります… 

 

そうだ。人が見ていなければ、どこでもトイレなのだ。古代、人は野で糞をひねり出していた。鳥を見てみろ、人がいようがいまいが、真っ昼間から糞をそこらじゅうにひねり出しているじゃないか。そうだ、これは、自然なことなのだ。便意を覚えたら、その場でする。……そうだ、これは自然なことなのだ!

管理者:宴
不自然です!
 

 

真梨幸子さんの他作品

 

 

最後に

管理者:宴
今回は真梨幸子さんの『まりも日記』を紹介してきました。
 

猫が好きな人、猫を飼っている人、マンションのエントランスで大便をしちゃった人にはおすすめだから、ぜひ読んでみてね。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。