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夢オチが「ひどい」「最低」「がっかり」と炎上するぐらいに忌み嫌われているのはなぜなのか

ご覧いただきありがとうございます。

本と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『お金持ちで社会的影響力がある人にとっての不都合なこと』と『夢オチ』って…なかったことになるよね!
 

どうも、宴です。

物語の終わり方というのは、はじまりよりも重要です。が、その大事な終わり方がもしも夢オチだったら…皆様どう思うでしょうか。ガッカリするのではないでしょうか?

 

ということで、今回の記事は『夢オチが「ひどい」「最低」「がっかり」と炎上するぐらいに忌み嫌われているのはなぜなのかをお届けいたします。

 

 

 

 

エンタメ作品が夢オチ(笑)だとがっかりするのはなぜなのか

うわあ! こ、殺される〜…って、は! 夢だった…という、いわゆる夢オチ展開。近年であまり見られなくなってしまいましたが、一昔前の小説やマンガや映画などのエンタメ作品ではしばしば取り入れられていたように感じます。

 

ですが、現在では『夢オチ(笑)』、『夢オチはガッカリする』という風潮があり、ほとんど死滅したに近いのが現状です…これは一体なぜなのでしょう?

 

夢オチというのは画期的な発明だったはずです。そこまでワクワクを糧に物語を楽しんできた読者を一方的に「夢でした」と断絶するあの潔さ。濃厚に形作ってきた物語をぶん投げてしまう身勝手さ。そこに全国民は強く惹かれ、夢オチを支持していたはずなのです…

 

それとも、これは僕の頭の中で、歴史の改竄が行われているだけなのでしょうか…

 

なぜ夢オチはガッカリしてしまうのか。原因究明のため、それほど見たくもないYouTubeを見たり、ポリンキーを食べながら、小一時間ほど考えてみました。

 

今までの出来事が無かったことに…

息を飲む展開に個性豊かなキャラクター。涙なしには見ていられない感動的な展開…そこまではめちゃくちゃおもしろくて、「これは世界三大エンタメ作品として名を残すな」とか思っていたら…

 

唐突な夢オチ。

 

え…! 今までの出来事は何だったの…? この気持ち、どうすればいいのでしょう。あの涙も感動も、ひょっとすると夢だった気さえしてきます。これはガッカリしますね。

 

伏線を吹き飛ばせる

これは巧妙な伏線だ。こんなにも伏線を張り巡らせておいて、どう回収するつもりなのか…ワクワクしながら物語に没頭していたら、伏線がほとんど回収されずに…

 

唐突な夢オチ。

 

…うおぃ! 伏線はどうしたんだ! 夢なら何でもアリだと思うな!! とワクワクしていた人たちは怒りに震え上がることでしょう。

 

そして、冷静になると単純なガッカリだけが残るのです。これも夢だったらどんなにいいことでしょうか。

 

どんな物語でも適用できる

大風呂敷広げすぎてどうにもならない。最終回が思いつかない。二人のヒロイン、どちらのエンドにすればいいのかわからない。打ち切りが決まってしまい、納得する終わりに辿り着かない。

 

そんな製作者の皆様、ご安心ください。我々には夢オチという素晴らしいアイディアがあります。困ったら夢オチ。ジャパネットても販売して欲しいぐらいですね。

 

でも、肝に銘じておいてください。みんなガッカリします。下手すれば炎上です。夢のような炎上に、「夢オチであってくれ」と願う日々を送ることになってしまいますので、お気をつけください。

 

変化球がきかない

今やエンタメ作品の驚かせるアイディアは出切っているとも言われています。

 

ですが、たとえば叙述トリックやどんでん返し。これは応用がききますし、変化球を投げることができます。大分読み慣れてきたとは言いつつも、未だに驚いてしまう作品が多々あります。

 

ところがです。夢オチは夢オチ以外にはなりにくいのです。どう足掻こうが、世界が一巡しようが、寝て起きたらなかったことになっている、という結果は変わらないのです。

 

製作側も同じようなネタは使いづらいですし、見る側としてもガッカリしてしまうのも仕方がないのかもしれません。

 

禁忌となっている

たとえば、著名人がいけない薬で捕まってしまうと、ガッカリしてしまいますよね。夢オチは犯罪ではないものの、ガッカリ具合はそれに近しいものがあると感じています。どちらも、「あいつやりやがった!」と思ってしまいます。

 

禁忌を破ると村八分の扱いを受けたり、火炙りにされたりするかもしれませんので、使用の際には十分にお気をつけください。

 

結論

夢オチはガッカリします。

余程画期的な夢オチでない限りは製作者の皆様、お控えください。

 

 

夢オチの名作

そんなガッカリ夢オチですが、中には名作もございます。個人的な主観が入りますがいくつか作品をご紹介させて頂きます。

 

ハイスクール!奇面組

夢オチの元祖とも言える作品です。全26巻すべてはヒロインの河川唯が見ていた夢だったという衝撃の結末で物語は終わります。

 

どちらかというと批難が多い作品ではありますが、よくよく考えてみると、本当に夢なのか…? いや、もしかすると…と読み手の想像を煽る終わり方になってますし、そもそも奇面組はどことなくセンチメンタルな部分があったので、儚さを演出する夢オチは合っていたように感じます。

 

なので、個人的にはこの夢オチエンドは大正解です。正しい夢オチはこうやれ! というバイブル的な作品ですね。


怪物

なんと夢オチを最初に宣言してしまった小説です。潔いですね。

 

で、実際夢オチだったのかどうかはご想像にお任せします。ぜひ読んでみてください。ただ一つ言えることは、夢オチ宣言自体がこの物語の味を奥深くしたことは間違いありません。

 

東京大学物語

主人公とヒロインの無限ループ妄想夢オチエンドという、文字だけだと何を言っているのかわからない終わり方でした。批難の嵐だったかと思います。

 

ですが、このマンガはそもそも妄想で出来ていたのです。それならば、終わりは妄想なのが必然ではありませんか。まぁ、消化不良なのは否めませんが…

 

ドラクエ6

涙なしには語れない夢オチの最高傑作です。夢オチでこんなに感動したのは、生まれて初めてだったかもしれません。ドラクエシリーズの中でも大好きな作品です。

 

好きすぎて夢オチの定義に括りたくないほどでした。括っちゃいましたけど。

 

 

最後に

管理者:宴
ということで、今回は『夢オチが「ひどい」「最低」「がっかり」と炎上するぐらいに忌み嫌われているのはなぜなのか』をお届けいたしました。
 

禁忌である夢オチについて考えてきましたが、考えれば考えるほど夢オチは危険な代物のようです。触れれば、触れた人も炎上してしまうかもしれません。

 

とはいえ、夢オチが死滅してしまうのも寂しいので、クリエイターの皆様、ぜひボヤぐらいの夢オチをお待ちしております。今後の夢オチの展望に期待しております。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。