PON!と宴





人生がわからなくなったのであれば『ひとりでカラカサさしてゆく』が答えになるかもしれません

ご覧いただきありがとうございます。

PON!と宴へようこそ。

管理者:宴
ところで、『舞台や演劇を主な活動の舞台としている団体』と『ひとり』って…劇団だよね!
 

 

どうも、「君の人生って演劇みたいだよね」とよく言われる宴です。

だとすれば、僕は名脇役ですね。

 

さて、そんなわけで今回は『人生がわからなくなったのであれば『ひとりでカラカサさしてゆく』が答えになるかもしれません』をお届けいたします。

 

 

 

人生がわからない

 

はい、どうもDJ宴です。

 

今夜も始まりました。

様々な物語を紹介していくラジオ番組、宴のオールナイトすっぽん。

本日もよろしくお願いします。

 

さて、では早速お便りをご紹介していこうと思います。

ラジオネーム、明日春がきたら明後日冬がきたらさんから。

え、その国どこ?

新世界のどこかにある国なのかな。

気になるけど、気にしてばかりもいられないのでスルーしておきますっと。

 

宴さん聞いてください。

 

この前、おじいちゃんが亡くなりました。

私はおじいちゃんのことをよく知りませんでした。

どういう人生を歩んできたのかとか。

 

で、ちょっと虚しくなってきちゃったんです。

どんなに頑張って生き抜いても死んだら終わりなのかなって…

よくわからなくなってきちゃって…

 

宴さんはどう思いますか?

 

なるほど。

わかるわかるよ君の気持ち。

 

でもね、わからないことが人間の人生っていうやつだと思うんです。

だからこそ、愛おしいんじゃないかな?

 

そんな明日春がきたら明後日冬がきたらさんにお届けする今日のナンバーはこちらです。

人間の人生って、切なくて面白いと思えるような物語です。

 

3人の男女

3人の男女がホテルで…

 

これだけ聞くとどんな想像をしますか?

そうですよね、ロマンスの神様もほっとかないような予感がしますよね。

ゲレンデが溶けるほどなんちゃらしそうですよね。

 

でも、この3人はロマンスとは違う雰囲気を纏っているんです。

何でしょうかね、この雰囲気は。

僕は今までに感じたことのない、ゆったりと落ち着いているのだけれど、どこかままならなさを抱えているような…

覚悟とか決心を含んだ諦めのような開放のような…

 

何でしょうかね、これは。

不謹慎ながらもちょっとばかしワクワクしちゃっている自分もいるんですけど…

で、それは本当に不謹慎だったようで、この3人はそのあとにとんでもないことをしてしまいます。

 

まさかあんなことをしてしまうなんて…

 

人間の人生

人って、結局人からは逃れられないんですよね。

関係ないと思っても、人の何かしらの行動が人を動かしてしまうことってあるものなのです。

 

今回の件もそう。

3人がやってしまったことは、いろんな人を動かしていくんですよね。

それがね、すごい感慨深くてね。

 

3人が動かなくても動いていく周りの風。

でも、それは3人がおこした出来事があったからこそ流れていく日常でもあって…

 

上手く言えませんが、それってまさに人間の人生って感じがしますね。

感慨深くて、愛おしくて、時に我に返ってしまうような、愚かで素敵な人間の人生。

何だかたまらなくなってきます。

 

人生とは

でね、面白いなぁと思うのが、3人は周りの行動や想いを知らないし、周りの人たちは3人の真実を知らないんです。

もはや3人は何も語らないでしょうし、確かなことはわからなくなってしまったのです。

 

まぁ、でも気になっちゃいますよね。

人間としてそう思っちゃうのは仕方がないんですけど、まぁ、それはそれでいいんじゃないかなって。

人生ってそういうものなんじゃないかなって、自然と腑に落ちちゃったんです。

 

だって、人生って理解できることの方が少ないですよね?

だから、それはそれでいいし、それこそが人生なんじゃないかなって。

 

頑張って生きようが、適当に生きようが、紡がれていくものがある。

それって本当に不思議で尊いことだなぁって思いますね。

 

あ、そろそろお時間のようですね。

明日春がきたら明後日冬がきたらさん、少しは参考になりましたでしょうか?

 

ということで、本日もお付き合いどうもありがとうございました。

DJ宴でした、バイバイ。

 

 

ひとりでカラカサさしてゆく|江國香織

そんな物語がここにあります。

喪失感 10/10点
繋がり /10点
切ない /10点
苦しい /10点

 

本作がおすすめな人
  • 人生の終わりを考えている人
  • 近しい人を亡くした人
  • 一緒にいると心強い友達がいる人

 

みなさんは死んだらどうなると思いますか?

 

ああ、そうなんですね。

それはちょうどよかったです。

 

本作は人間の人生をぎゅっと閉じ込めたような解体新書です。

 

人はいずれ死にます。

では、死ぬとその瞬間にその人の全ては終わるのかというと、それは違います。

 

その死はいくつもの終わりを作り出し、また何かが始まっていくのです。

亡くなった人の何かしらの影響をうけながら。

 

それって、何だかもやもやもする反面、すごく人間らしくて素敵なことではないでしょうか。

そんな素敵な同じ時代を生きた人間の人生というものが描かれた一冊。

ぜひともご賞味ください。

 

心に残った言葉・名言

墓石なんていらないって、祖父は言ってたんです。死んでからまでそんなところに閉じ込められたくないって。それに、これからも人は死に続けるのだから、墓石になんか拘泥していたら、そのうち生きている人たちの居場所がなくなるって

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。
 
 
 


 


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