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『そして誰もゆとらなくなった』朝井 リョウ 【ネタバレなしの本紹介】|爆笑必死! お腹が弱い人は要注意のエッセイ

ご覧いただきありがとうございます。

どうも、宴です。

管理者:宴
エッセイが読みたい! 感動よりもおもしろ系の! とんでもないの!
 

今回はそんな物語を紹介させていただきます。

どうぞごゆるりとお楽しみください。

 

 

 

そして誰もゆとらなくなった

あらすじ

修羅!腹痛との戦い。戦慄!催眠術体験。迷惑!十年ぶりのダンスレッスン。他力本願!引っ越しあれこれ。生活習慣病!スイーツ狂の日々。帰れ!北米&南米への旅…一生懸命生きていたら生まれてしまった。エピソード全20編。脳みそゆるゆるエッセイ集。(「BOOK」データベースより)

管理者:宴
ということで、今回は朝井 リョウさんの『そして誰もゆとらなくなった』を紹介します。
 

 

朝井リョウを好きになるエッセイ

大変恐縮なのですが、僕は朝井リョウさんという人間をあまりよくわかっていませんでした。

小説は今まで2冊ほど読ませて頂き、どちらも興味深く拝見させていただきましたが、どんな人間なのかはさっぱり。

 

ちなみにですが、『何者』と『もういちど生まれる』の2冊を読みました。

どちらの作品も大変おもしろく、そして当たり前なのですが、小説家らしく、小説を書いていました。

 

て、今回朝井リョウさんのエッセイを初めて読みまして…

イメージが爆変わり。

 

そこそこなクソ野郎で、人間とした何かが欠けていて、恥ずかしげもなく自分の恥ずかしいエピソードを垂れ流せるような…

そんな素敵な人だったんです!

 

僕の心は朝井リョウさんに完全に奪われてしまいました。

それは僕だけではないはず。

 

本作を読めば、誰もが朝井リョウという人間に強く惹かれ、好きで好きでたまらなくなることでしょう。

間違いなく。

 

ちなみにどうやらこの前に2冊ほどエッセイが出版されているようなのですが、いきなり3冊目から読んでしまう暴挙に出てしまいました。

暴挙に出たい気分の時ってありますよね。

 

爆笑注意

世の中にはいろんなエッセイがあります。

体験記、旅行記、為になるエッセイ、とにかく笑いをとるエッセイ…

その中でも、本作はとにかく大爆笑をとるエッセイになります。

 

エピソード自体も面白いのですが、そんなことよりも朝井リョウさんの行動と文才に心をやられます。

 

何でそんなことをするの…

何でそんなことを思うの…

小説家というのは皆独創的な人が多いのか…

それとも朝井リョウという人間がおかしいのか…

それはわかりませんが、とにかく大爆笑することでしょう。

 

電車やバスの中で読む時は注意が必要です。

 

便意と便器の狭間に

何歳になってもおもしろいと思うことがあります。

それはうんこです。

僕は未だにうんこ関連のお話が大好きです。

 

で、本作は…こんなこと言いたくないのですが、ほとんどうんこです。

朝井リョウさんはお腹が異常に弱いようで、度々、うんこに見舞われます。

 

たとえ送別会であろうとも、たとえ旅行中であろうとも、たとえ異国の友人の自宅であろうとも催してしまうのです。

 

時には身体中にうんこをつけ、時には右手にうんこを提げて。

朝井リョウは今もきっと、うんこに見舞われていることでしょう。

 

頑張れ、うんこと朝井リョウさん。

 

本作がおすすめな人

本作がおすすめなのはこんな方々です。

 

おもしろいエッセイを読みたい人

世の中、いろんなエッセイがありますが本作は完全におもしろい寄りのエッセイです。

ただただ爆笑したい、という人にぴったりの一冊となっています。

 

お腹が弱い人

僕はわからないのですが、世界にはお腹の弱い人がたくさんいると聞きます。

そんな人たちに朝井リョウさんという人物は深く刺さります。

お腹を心地よく刺激してくれるはずなので、お腹の弱い人はぜひ読んでみてくださいね。

 

うんこエピソードが好きな人

うんこは老若男女、誰もが笑える共通言語。
本作にはそんなうんこをたっぷりと堪能できます。
本作は朝井リョウさんと朝井リョウさんのうんこで出来ています。
 

心に残った言葉・名言

 

緊張感と似ているかもしれないが、「このタイミングを逃してはならない」という瞬間にこそ、便意はやってくる(新幹線の乗車&下車のタイミング等を、便意は舌なめずりをして待っている)。

 

下っ端の作業を全て押し付けてしまった先輩、あのときは本当にごめんなさい。急用ができたというか、糞尿が出たんです。

 

本当に、人生とはいつだって「あのときの自分、死ね」の連続だ。

 

大衆の面前で堂々とキメるためには、「どの立場で?」という疑問が入り込む隙のない人生を送っていなければならないのだ。

 

許されるならば、私は毎日でもホールケーキと共に在りたいと思っている。ホールケーキとの共生。だけど、社会はそんなに甘くない(ケーキの話なのに)。

 

総合評価

今回は朝井 リョウさんの『そして誰もゆとらなくなった』を紹介しました。

朝井リョウ(アサイリョウ)

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『何者』で第148回直木賞、2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞、2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞(「BOOK」データベースより)

個性 10/10点
エピソード 10/10点
共感 /10点
為になる /10点
文章 /10点
総評 39/50点

 

ぜひ読んでみてくださいね!

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!
 

 


 


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