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イヤミスを心ゆくまで読んでみたいなら『真梨 幸子』さん!
嫌な気分に浸りたい…
イヤミスを心ゆくまで読んでみたい…
そんな気分の時におすすめの作家さんがいます。
名前は『真梨 幸子』さん。
ということで、今回は『『真梨 幸子』さんの読んでおくべき傑作 6選』を紹介します。
真梨 幸子さんとは
真梨幸子さんは2005年、『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2008年に刊行した『殺人鬼フジコの衝動』は50万部を超えるベストセラーとなりました。
作風
真梨幸子さんと言えばイヤミス。
人間の狂気や闇を鮮烈に、ちょっとだけ斬新に描き出します。
時にカオスにもなりますが、それこそが真梨幸子さんらしさ。
一度ハマれば癖になって抜け出せなくなることでしょう。
受賞歴
2005年、『孤虫症』で第32回メフィスト賞受賞。
2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
SNS
ブログをやっています!
Instagramもやっています!
〈公式〉真梨幸子(@mariyukiko_marimonami)
参考リンク
「真梨幸子」というイヤミスの女王はこうして生まれた――いびつな母娘関係から殺人鬼フジコ、新作『祝言島』まで、すべての謎を初めて語り尽くす! | P+D MAGAZINE
木嶋佳苗、座間9人殺害事件の犯人が住んでいた間取りの不思議な共通点 事故物件芸人とイヤミス作家が語る、ヤバい部屋 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-
『真梨 幸子』の読んでおくべき傑作 6選
お待たせしました。
それでは厳選に厳選を重ねた『『真梨 幸子』さんの読んでおくべき傑作 6選』を紹介していきます!
殺人鬼フジコの衝動
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。(「BOOK」データベースより)
どんなに恐ろしい存在だとしても、そこには必ず何かしらの理由があります。
本作には世間から恐れられるフジコが伝説の殺人鬼になるまでの過程を描いた物語。
彼女が幸せになるための歪んだ思想は、恐ろしくもありますが、それ以上に悲しみに満ちています。
ぜひとも、彼女の歪みと衝動を堪能してみてください。
これぞイヤミス、これぞ真梨幸子、というイメージを印象づけた傑作です。
ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係
ストーキングとは、一方的に対象に執着する“つきまとい”行為。「相手に近づきたい」という、誰もが持ちうる願望が想像の域を超えたとき、気づけばそれは犯罪に!全国模試1位の女子の正体が気になって仕方ない優等生、熱心なファンから指輪を受け取ってしまったご当地アイドル…甘い誘惑に心揺らぎ、一歩踏み出してしまった者から愛憎の底なし沼に落ちてゆく。一気読み必至、イヤミスの旗手が放つ戦慄のストーカー小説。(「BOOK」データベースより)
イヤミスの題材としてストーカーはもう定番中の定番チューン。
それをあの真梨幸子さんが書いてしまうのだから、さあ大変。
つきまとう者とつきまとわれる者。
加害者と被害者。
その認識が見事なまでに揺さぶられていきます。
その揺さぶりが気持ち良すぎて、ページをめくる手が止められなくなる1冊です。
フシギ
来る。“三人目の女”が私を殺しに。作家の私のもとに、死んだ担当編集者から不思議なメールが届いた。意識不明の時に三人の女が“お迎え”に来たというもので、一人目と二人目は亡くなった親族、三人目は誰だか分からないという。その後、「とんでもない正体が分かった」「三人目の女が、先生のところに現れませんように」という言葉を残して連絡は途切れ…。三人目の女とは誰なのか?連続する不審死は、その女が関わっているのか?精緻にして大胆な長編ミステリ!(「BOOK」データベースより)
フシギといえば、真梨幸子さんはとても不思議な作家さんなんです。
どんなテーマでも真梨幸子さんになってしまうのですから。
本作『フシギ』はとにかく不思議。
内容としてはホラー寄りなのですが、そこに真梨幸子さん節が加算され、怖い! とはちょっとだけ違うドキドキ感に心が早鐘を打ちます。
ちょっとこんがらがる部分もありますが、それも含めて真梨幸子さんらしい作品です。
まりも日記
小説家としてデビューして4年。デビュー時こそもてはやされたが、今や確定申告の時に税務署の人にまで、生活できるのか心配されるほどの収入しかない。ある日、散歩がてら立ち寄ったデパートの屋上でできていた人だかりに、引き寄せられる。その日が、人生の変わり目となることも知らずにー。「猫」に人生を惑わされた人々の顛末はいかに!?(「BOOK」データベースより)
猫は可愛いです。
その可愛さは世界を平和に導く架け橋となることでしょう。
けれども、時としてそのかわいさは人間を狂気へと導く架け橋にもなってしまいました。
本作『まりも日記』は、猫の可愛さに魅入られ人生が狂い出していく人間たちを描いた物語です。
序盤のちょっとした仕掛けに戸惑いつつも、登場人物たちは猫に惑い、素敵に狂い咲いていきます。
真梨幸子さんが描いた猫とイヤミスのコラボは可愛さ余って愛しさが百倍。
思わずエントランスで大便を催したくなるほどです!
一九六一 東京ハウス
「60年前の団地生活を体験して500万円!」という企画につられて、リアリティショーに集まった二つの家族と番組制作者たち。古き佳き時代であるはずの昭和の生活は、思ったほど楽じゃないどころか地獄の格差社会。意外な人物たちも巻き込み、不穏な空気が漂い始める。次々と起こる事件は虚構か、現実か…。(「BOOK」データベースより)
60年前の世界はとても不便です。
少なくとも現代に生きる僕たちにとっては、とても。
本作は60年前の生活の不便さを知るタメになる物語。
だったはずが、予想外の不穏のせいで嫌にまみれたミステリーへと変貌していきます。
これでもか! というぐらいに盛りだくさんの不穏にヒリヒリさせられます。
500万円どころか1000万円でも足りないぐらいの非道いリアリティーショーでした。
シェア
鹿島穂花(40)は、相続した新宿区A町の古い民家をシェアハウスにすることに。しかし、不動産会社の口車に乗せられ想定外のリフォームをして借金を負う。さらに工事中に床下からとんでもないものを発見してしまう。シェアハウスには「キラキラネーム」の四人を含む六人の女性が入居。スレッド主「君の名は」が立てた「キラキラネームさん集まれ!」板の常連たちだ。時はコロナ禍、皆でマスクを手縫いし、果てには持続化給付金詐欺に手を染め…。次第に雲行きが怪しくなってゆくシェアハウスの実態は?「君の名は」の正体は?(「BOOK」データベースより)
ついに真梨幸子さんはシェアハウスまでもをイヤミスの餌食にしてしまいました。
シェアハウス。
キラキラネーム。
食い合わせがあまり良くなさそうな食材を、真梨幸子さんは自分らしい味付けで調理していきます。
出来上がりは、真梨幸子でなければおもしろくないし、成り立たない唯一無二の一品に仕上がりました。
僕は本作を読んで心に決めました。
一生涯シェアハウスをしないことをここに誓います。
最後に
今回は『『真梨 幸子』さんの読んでおくべき傑作 6選』を紹介しました。
真梨 幸子さんの作品は、10m先から読んでも「これは真梨 幸子さん」とわかってしまうぐらいに癖があります。
ハマればハマるほどに、この癖がたまらなくなるので、ぜひとも唯一無二のイヤミスの世界へと気軽に遊びに来てください。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。
