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村山 由佳『星屑』 ネタバレなしの本紹介【書評 感想 言葉】|2人の少女の軌跡の果てはスターダスト

ご覧いただきありがとうございます。

どうも、宴です。

管理者:宴
歌手って大変なのかな? マネージャーって大変なのかな? 芸能界って大変なのかな? 

今回はそんな物語を紹介させていただきます。

どうぞごゆるりとお楽しみください。

 

 

 

星屑 / 村山 由佳

あらすじ

大手芸能事務所「鳳プロ」のマネージャーながらも雑用ばかりでくさっていた桐絵は、博多のライブハウスで歌う16歳の少女・ミチルに惚れこみ、上京させる。鳳プロでは専務の14歳の娘・真由のデビューが決まっており、ミチルに芽はないはずだった。しかし彼女のまっすぐな情熱と声は周囲を動かしてゆく。反りが合わずに喧嘩ばかりの二人。妨害、挫折、出生の秘密、スキャンダル…その果てに少女たちが見るものはー。必死にもがく少女たちと、大人たちの様々な思惑が織りなす、息もつかせぬ痛快長編!(「BOOK」データベースより)

管理者:宴
ということで、今回は村山 由佳さんの『星屑』を紹介します。
 

 

歌手の道は茨道

歌手というのは大変な世界の住人のようです。

人それぞれデビューのきっかけは違うでしょうが、歩き出せば同じような茨道。

簡単には成功することはないでしょう。

 

本作は16歳のミチルと14歳の真由が歌手たいう茨道を歩いて行く過程を描いた物語です。

デビューのきっかけも人生も全く違う2人。

馬が合うはずもなく、先が思いやられるばかり。

 

果たして2人が歩く茨道の先には何が待ち受けているのか。

最後の最後に訪れる『スターダスト』に乞うご期待ください。

 

マネージャーの力

歌手じゃなくても、タレント、芸能人が華々しく売れるには、それ相応の努力と実力が必要です。

でも、それだけでは足りません。

 

そこに必要不可欠なのは、周りの支え。

マネージャーの力なのです。

 

本作の主人公は先程紹介したミチルでも真由でもありません。

桐絵さんという、大手芸能事務所「鳳プロ」で働くマネージャーです。

 

彼女がいなければ、この物語は始まっていませんでした。

 

タレントにとってマネージャーという支えが、どれほどの影響を与えるのか。

本作を読めば、それが痛いほどにわかります。

 

隠された秘密

秘密。

それが物語にひとつでもあると、残念ながら物語はすごく映えます。

登場人物たちは本当に大変そうなのですが…

 

ミチルと真由。

2人には重大な秘密がありました。

それをたまたま知ってしまった桐絵さんはもう大変。

 

その秘密が物語を奥深くしている反面、一体どうなってしまうのか、読んでる側はドッキドキが止まりません。

このドキドキはドッキドキ!LOVEメール以来です。

 

芸能界の怖さを含みつつも、物語は秘密と共に進んでいきます。

 

ミチルと真由の未来に幸がありますように。

そう願うばかりです。

 

本作がおすすめな人

本作がおすすめなのはこんな方々です。

 

歌手に興味がある人

本作は芸能界を描いた小説。

好きな歌手がいる人も、もしくはなりたい人も、興味深く読むことが出来るでしょう。

時代設定は一昔前の芸能界ではありますが、今にも通じるものがあるはずです。

芸能界という茨道を、ちょいとばかし覗いていきませんか?

 

マネージャーに興味がある人

マネージャーの功績というのは、表舞台で見えることはありません。

実際に何をしているのか、どんなことをしているのか。

歌手やタレントにどんな影響を与えているのか。

本作では、それが垣間見ることができます。

マネージャーって大変だけど、やりがいに溢れた職業だということがわかります!

 

推しを見つけたい人

みなさんに推しはいますか?
いないのであれば、いい推しがいるんですよ。
ミチルと真由っていうんですけど、いかがでしょうか?
すごく素敵な2人ですので、ちょっとだけでも見てみませんか?
 

心に残った言葉・名言

 

ふだんどれだけ欲得で動こうが、収支にシビアになろうが、土壇場では音楽の前に膝を折ってしまう。好むと好まざるとにかかわらず、音楽の神にだけは背くことができない。

 

最後の最後まで儲けのことばかり考えて動くような輩は、生身の人間に関わっちゃならんのだよ。

 

秘密ってやつは、水みたいなものだからな。針でつついたくらいのほんの小さな穴からでも漏れていく。

 

総合評価

今回は村山 由佳さんの『星屑』を紹介しました。

村山由佳(ムラヤマユカ)

1964年東京都生まれ。93年『天使の卵ーエンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞ほか、『風よ あらしよ』で第55回吉川英治文学賞を受賞(「BOOK」データベースより)

物語 /10点
登場人物 /10点
世界観 /10点
構成 /10点
文章 /10点
総評 35/50点

 

ぜひ読んでみてくださいね!

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!
 

 


 


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