
どうも、こんばんは。
星のように輝きたい宴です。
今回は凪良 ゆうさんの『汝、星のごとく』を読んだので、紹介していきます。
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都会ではない島の物語を読みたい!
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生きるために大切なことを知りたい!
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問題のある家族がいる!
という方にぴったりな作品となっていますので、最後までお付き合いよろしくお願いします。
汝、星のごとく / 凪良 ゆう
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。(「BOOK」データベースより)

だいたい800字書評
もしも『全世界、世の中大変ランキング』があるのであれば、毎年上位どころか1位をかっさらうであろう『生きるということ』。
何が大変かというと、とにかく困難が多すぎますし、自分がどれだけ頑張っても、周りの環境や状況次第でどうにもならないことがありますし、運命は優しいばかりではないしで、てんてこ舞い。
もう...一体どうすればいいのでしょうか?
大丈夫、安心してください。
そんな悩める現代人に、本作は物語を通して大切なことを教えてくれます。
ありがとう、本作。
はじまりはとある島。
島というのは自然が多くて、きっと住人たちは大らかで優しくて、緩やかな時間が流れて…
というイメージをもつ人がいるかもしれません。
ところがどっこい、島という場所は良い所もあれば、それと同じくらい…
ひょっとすると良い所以上に悪い所もあるのです。
というのも、島というのは小さな小さな閉鎖空間。
些細なことでもすぐに噂が広まり、あーだこーだ言われてしまうという場所。
都会であれば、すぐに消えてしまうような噂や感情やイメージがずっと色濃く残ってしまう場所なのです。
自然が多く素敵な場所である反面、たくさんの生き辛さもある場所なのです。
そんな場所で運命のように出会った高校生の暁海と櫂。
親の問題を抱えながらも惹かれていく2人の物語は、やがて島を越えていくつもの壁にぶつかっていきます。
2人の物語は、僕に生きるために大切なことを教えてくれました。
彼らの人生はとても力強いメッセージだったのです。
それは簡単なようで難しくて、誰もがわかっているようでわかっていないことでした。
みなさんもぜひ、知ってください。
無限ではない人生のために、2人の強さと弱さが入り混じった生き様を知ってください。
心に残った言葉・名言
子供のころ、いたずらをすると大人に叱られた。そんなことをしてはいけません。けれど大人だってしてはいけないことをしている
悲しい話を悲しいままで終わらせるということは、昔の俺をその物語に永遠に閉じ込めるということだ
いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ
お金で買えないものはある。でもお金があるから自由でいられることもある
正しさなど誰にもわからないんです。だから、きみももう捨ててしまいなさい
総合評価
今回は凪良 ゆうさんの『汝、星のごとく』を紹介しました。
2006年にBL作品にてデビューし、代表作に’21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。’17年非BL作品である『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は’22年5月に実写映画が公開された(「BOOK」データベースより)
物語 | 8/10点 |
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登場人物 | 8/10点 |
世界観 | 7/10点 |
構成 | 9/10点 |
文章 | 8/10点 |
総評 | 40/50点 |
ぜひ読んでみてくださいね!
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。
