ご覧いただきありがとうございます。
どうも、宴です。
そんな人にぴったりのクイズがあります。
どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。
谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ 全15問
みなさんは谷崎潤一郎さんの作品を読んだことがありますか?
僕は『痴人の愛』という作品が大好きで、登場人物のナオミという女性にムラムラする青春時代を送っていました。
周りからは「痴人だ、痴人だ」と噂されていました。
ということで、この度、谷崎潤一郎さんへの溢れる想いが止まらなくなったので『谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ』を作ってみました。
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。
答 : 痴人の愛
初出は『大阪朝日新聞』1924(大正13)年3月~5月、『女性』1924(大正13)年11月~1925(大正14)年7月。
問題は全部で15問です。
それではどうぞ!
谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ 1~5問
其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋きしみ合わない時分であった。
答 : 刺青(しせい)
初出は『新思潮』1910(明治43)年11月号。
わたくし生国は近江のくに長浜在でござりまして、たんじょうは天文にじゅう一ねん、みずのえねのとしでござりますから、当年は幾つになりまするやら。
答 : 盲目物語
初出は『群像』1931(昭和6)年9月。
もう彼れ此れ二十年ばかりも前になろう。
答 : 少年
初出は『スバル』1911(明治44)年6月号。
今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯や水道等の取附け方に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、自分で家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ這入ってみれば常に気が付くことであろう。
答 : 陰翳礼讃(いんえいらいさん)
初出は『経済往来』1933(昭和8)年12月号、1934(昭和9)年1月号。
先生、わたし今日はすっかり聞いてもらうつもりで伺いましたのんですけど、折角お仕事中のとこかまいませんですやろか?
答 : 卍(まんじ)
初出は『改造』1928(昭和3)年3月~1929(昭和4)年4月、6月~10月、12月~1930(昭和5)年1月、4月。
谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ 6~10問
一月一日。………僕ハ今年カラ、
答 : 鍵
初出は『中央公論』1956(昭和31)年1月、5月~12月。
此の物語はあの名高い色好みの平中のことから始まる。
答 : 少将滋幹の母(しょうしょうしげもとのはは)
初出は『毎日新聞』1949(昭和24)年11月16日~1950(昭和25)年2月。
私が大和の吉野の奥に遊んだのは、既に二十年ほどまえ、明治の末か大正の初め頃のことであるが、今とは違って交通の不便なあの時代に、あんな山奥、―――近頃の言葉で云えば「大和アルプス」の地方なぞへ、何しに出かけて行く気になったか。
答 : 吉野葛(よしのくず)
初出は『中央公論』1931(昭和6)年1月~2月。
十六日。………夜新宿ノ第一劇場夜ノ部ヲ見ニ行ク。
答 : 瘋癲老人日記(ふうてんろうじんにっき)
初出は『中央公論』1961(昭和36)年11月~1962(昭和37)年5月。
「こいさん、頼むわ。―――」
答 : 細雪(ささめゆき)
初出は一~八『中央公論 第五十八巻第一号』1943(昭和18)年3月1日、九~十三『中央公論 第五十八巻第三号』1943(昭和18)年1月1日。
谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ 11~15問
美佐子は今朝からときどき夫に「どうなさる? やっぱりいらっしゃる?」ときいてみるのだが、夫は例の孰方つかずなあいまいな返辞をするばかりだし、彼女自身もそれならどうと云う心持もきまらないので、ついぐずぐずと昼過ぎになってしまった。
答 : 蓼喰う虫(たでくうむし)
初出は『大阪毎日新聞 夕刊』1928(昭和3)年12月3日~1929(昭和4)6月17日 、『東京日日新聞 夕刊』1928(昭和3)年12月3日~1929(昭和4)6月18日。
福子さんどうぞゆるして下さいこの手紙雪ちゃんの名借りましたけどほんとうは雪ちゃんではありません、
答 : 猫と庄造と二人のおんな
初出は『改造 新年号 第十八巻第一号』1936(昭和11)年1月1日、『改造 七月特大号 第十八巻第七号』1936(昭和11)年7月1日。
わたくし生国は近江のくに長浜在でござりまして、たんじょうは天文にじゅう一ねん、みずのえねのとしでござりますから、当年は幾つになりまするやら。
答 : 盲目物語
初出は『中央公論』1931(昭和6)年9月。
春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。
答 : 春琴抄(しゅんきんしょう)
初出は『中央公論』1933(昭和8)年6月。
その頃私は或る気紛れな考から、今迄自分の身のまわりを裹んで居た賑やかな雰囲気を遠ざかって、
答 : 秘密
初出は『中央公論』1911(明治44)年11月
お疲れさまでした!
これで『谷崎潤一郎の名作書き出しクイズ』は終了となります。
挑戦していただき、ありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?
気になる作品があればぜひ読んでみてくださいね。
ちなみに僕の好きな書き出しは『猫と庄造と二人のおんな』です。
福子さんどうぞゆるして下さいこの手紙雪ちゃんの名借りましたけどほんとうは雪ちゃんではありません、
切迫した雰囲気が伝わってきます。
一体何があったのか、何がおきているのか、気になって仕方がない書き出しですね。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。