PON!と宴





山本 幸久『花屋さんが言うことには』 ネタバレなしの本紹介【書評 感想 言葉】|花は人間を救う! 花屋さんの物語

ご覧いただきありがとうございます。

ところで、こんなことを思う時はありませんか?

管理者:宴
花屋さんで働きたい! 花に興味がある! 花言葉にも興味がある! 

どうも!

花言葉どころか日本の言葉もちゃんと話せているか怪しい宴です。

 

今回は、お花屋さんで働き始めたとある女性の物語がありましたので、紹介させていただきます。

ごゆるりとお楽しみください。

 

 

 

花屋さんが言うことには / 山本 幸久

あらすじ

24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめー(「BOOK」データベースより)

管理者:宴
ということで、今回は山本 幸久さんの『花屋さんが言うことには』を紹介します。
 

 

お花屋さんの世界

山本さんの小説は、出先に語彙力落としてきたのでこんな言葉しが思いつきませんが、おもしろいんです!

何がおもしろいのかと言いますと、毎回知らない世界を見せてくれるのです。

 

お笑いの世界や…

人形作りの世界…

 

で、今回見せてくれる世界はお花屋さんです。

お花に囲まれ、良いスタッフにも囲まれ、素敵なお客さんにも囲まれて。

どうやらお花が好きな人に悪い人はいないのかもしれませんね。

 

心を豊かにしてくれるお花の世界。

川原崎花店に、ぜひ一度お立ち寄りください。

 

まるで花言葉

小説を読んでいて、うわっ! 上手い! とか、うわっ! やられた! とか、とにかくうわっ! とすることが、度々あるのです。

今作にもそれがありました。

 

本作は花屋さんで働き始めた紀久子の物語です。

1話1話ごとに主題となる花をテーマに進んでいくのですが…

1話毎のラストが、もうやってくれるんです。

 

その瞬間、僕はまたこの作品を好きなっていきました。

本当に素敵な、まるで花言葉のような一冊です。

 

花も人間もいろいろ

本作の舞台となる川原崎花店のスタッフはみなさん個性的で、バラエティにとんでいらっしゃいます。

 

中でも、外島李多という人はすごいんです!

何がすごいのかというと、まず主人公、紀久子との出会いからもう、すごいんです。

 

彼女のすごさ、とんでもなさは紀久子を救いました。

なかなか真似のできない粋なことをしてくれたのです。

カッコいい!

 

でも、人っていろいろとありまして、彼女にもいろいろがあります。

それはもちろん他の人、スタッフたちにもいろいろがあります。

 

本作は花屋さんの物語です。

それと同時に、そういう人間のいろいろを描いた物語でもあります。

 

そして、何だか幸せな気持ちになれる物語でもありました。

みなさんも本作を読んで、幸せに浸ってみませんか?

 

本作がおすすめな人

本作がおすすめなのはこんな方々です。

 

お花屋さんになりたい人

お花屋さんって素敵ですよね。

何より「仕事何しているの?」と尋ねられた際に「お花屋さんだよ」と答える優越感は半端ないですよね。

お花屋さんで働いているという事実だけで、どんな醜悪な人間も素敵に早変わりする気がしますよね。

お花屋さんに憧れている人はぜひとも本作を読んでみましょう。

 

花が好きな人

とにかく花が好きな人、日常に花がある人に本作はおすすめです。

本作にはたくさんの花が出てきます。

もちろん花の知識や情報も盛りだくさん。

本作を読めば、新たな花の知識が蓄えられること間違いなしです。

 

人生につまずいている人
本作は主人公の紀久子が人生に疲れ果てた場面からはじまります。
人生につまずくことは、人間をやっていれば何度もあるかと思います。
それでも、きっと何とかなります!
本作はそういう勇気を与えてくれます。
希望を持って生きていきましょう。
 

心に残った言葉・名言

 

スズランって見れば見るほど、鈴にそっくりなんですねぇ。だれが見てもかわいいとしか言い様がないカタチが、あざとくありません?

 

じぶんがそうだとおもいこんでいたことが、じつはそうじゃないところが、おもしろくてたまらない。

 

いくらとおくてもホッキョクは、おなじチキューでしょ。ホッキョクの空もクジラヌマの空も、おなじ空だからね。空をみあげれば、さびしくなんかない

 

総合評価

今回は山本 幸久さんの『花屋さんが言うことには』を紹介しました。

山本幸久(ヤマモトユキヒサ)

1966年東京生まれ。2003年『笑う招き猫』(『アカコとヒトミ』を改題)で第16回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー(「BOOK」データベースより)

物語 /10点
登場人物 /10点
世界観 /10点
構成 /10点
文章 /10点
総評 40/50点

 

ぜひ読んでみてくださいね!

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!
 

 


 


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