PON!と宴





森見 登美彦さんの読んでおくべきおすすめの傑作 6選

 

管理者:宴

どうも、こんばんは。

森見 登美彦さんが大好きな宴です。

 

 

笑える小説が読みたい!

欲を言えば、そこにちょっとだけ哀愁が含まれていたら最高!

 

はい、そんな方々に朗報があります。

ここだけの話、基本笑えるお話なんだけど、最後にはとんでもない哀愁を残してくれる作家さんがいるのです。

その名は森見 登美彦さん。

絶妙なバランスで仕掛けられるおかしさと哀愁がたまらなく癖になるお話を描かれています。

 

そんなわけで、今回は「森見登美彦さんの読んでおくべきおすすめの傑作 6選」をお届けいたします。

 

  • ちょっとおかしな小説を読みたい!

  • 森見 登美彦さんのおすすめ作品を知りたい!

  • 京都を舞台にした小説が読みたい!

 

という方々は、ぜひともご覧くださいませ。

それでは、どうぞ。

 

 

森見 登美彦さんとは?

 

森見 登美彦さんは1979年1月6日生まれの作家です。

 

2003年に「太陽の塔」が第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞。

2006年に「四畳半神話大系」が第37回星雲賞日本長編部門参考候補。

2007年に「夜は短し歩けよ乙女」が第137回直木三十五賞候補、第24回織田作之助賞候補、第4回本屋大賞2位・第3回大学読書人大賞受賞、第20回山本周五郎賞受賞。

2008年に「有頂天家族」が第5回本屋大賞4位、第39回星雲賞日本長編部門参考候補。

2009年、「宵山万華鏡」が第41回星雲賞日本長編部門参考候補。

2010年に「ペンギン・ハイウェイ」が第1回山田風太郎賞候補、第8回本屋大賞3位、第42回星雲賞日本長編部門参考候補、第31回日本SF大賞受賞。

2014年に「聖なる怠け者の冒険」が第11回本屋大賞9位、第2回京都本大賞受賞。

2017年に「夜行」が第156回直木三十五賞候補、第8回山田風太郎賞候補、第14回本屋大賞8位、第7回広島本大賞受賞。

2019年に「熱帯」が第160回直木三十五賞候補、第16回本屋大賞4位、第6回高校生直木賞受賞。

 

<公式ブログ> 

この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

 

<参考リンク>

 

森見 登美彦さんの読んでおくべきおすすめの傑作 6選

 

それではお待たせしました。

森見 登美彦さんのおすすめの傑作を6冊ほどを紹介していきます。

笑いと哀愁不足の方はこの機会にたくさん摂取してくださいね。

 

太陽の塔

<あらすじ>

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

 

いやはや、ちょいと驚くことがあるんですけど、びっくりしないでくださいね。

この作品、森見 登美彦さんのデビュー作なんです。

つまり1作目なわけです。

なのに、もう本作は森見登美彦さんだったのです。

 

どういうことかと言いますと、森見登美彦さんといえばですよ。

屈折した大学生から始まり、暴走と妄想と虚言と哀愁のカルテットで構成された唯一無二の素敵作家さん。

中毒性のある独自の作風は、世のはぐれ者にビビビッと刺さって、神の手で手術されようとも抜けなくなってしまうのです。

中毒者は今も増加中との、もっぱらの噂です。

 

本作はデビュー作でありながらも、森見登美彦を求める全ての人が欲しくてたまらない要素と中毒性がたーんと含まれていて、読む人を先ほど述べたカルテットの渦に巻き込んでいきます。

 

とくに終盤で巻き起こる、意味はわからないのだけれども、何だかすごい勢いのある展開には驚かされました。

と、同時に、これでこそ森見登美彦さんだ! と笑いながらも頷く次第でありました。

 

こんなデビュー作も、ええじゃないか! と思いましたね、はい。

 

きつねのはなし

<あらすじ>

あらすじ
「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現われて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は?底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。(「BOOK」データベースより)

 

森見 登美彦さんといえば、盛大にふざけるイメージがありますが、そう思って読むと度肝を抜かれてしまう小説です。

 

というのも、本作では悪ふざけ的な要素がほとんどなく、真摯でおどろおどろしいホラーファンタジーが展開されています。

その加減がまた絶妙で、うわぁっ! と驚くことはありませんが、ジワジワと喉元を上がってくるような心地よい不気味さなんですね。

日本の古き良きホラーといいますか、京都がとてもよく似合う不気味さで、京都への愛を改めて感じました。

 

森見 登美彦さんはふざけているだけではない。

ホラーもいけるんだぜ! と思い知らされた印象深い1冊でした。

 

夜は短し歩けよ乙女

<あらすじ>

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。(「BOOK」データベースより)

 

日本男子諸君にお聞きしたい。

乙女は…好きでしょうか?

そうですよね、好きですよね。

だって、日本男子全員の憧れの的ですものね。

 

はい、では、ここで嬉しいお知らせがあります。

なんと本作には乙女が登場します。

それもただの乙女ではありません。

あ〜、そうそう、それが乙女。僕が求めていたのはこういう乙女なんだよ!

というような、首が不安にるほど頷いてしまう乙女です。

本作は、そんな乙女と乙女に恋する先輩の恋模様? を軸に愉快痛快な物語となっています。

 

乙女の純粋さと好奇心に胸を打たれ、不可思議な京都という街に想いを馳せ、先輩の恋路、いやストーカー行為をつい応援したくなる。

そんなポップな恋物語なのですが、読んでいる途中、これは恋物語なんだっけ…? とよくわからなくなることもあることでしょう。

が、そんなこと気にしていられないほどのおもしろさの頂点がここにあります。

 

また、乙女パンチという必殺技を習得することもできますので、何でもいいから必殺技が欲しい人は読んでみてくださいね。

 

有頂天家族

<あらすじ>

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。(「BOOK」データベースより)

 

猫や犬が主人公なら読んでみようかな、と興味をそそられるのですが…狸?

いや、狸が嫌いとかではないのですが…狸?

上手く言えませんが何となく、いつか読めればいいか…と後回しにしていて、大後悔した小説です。

みなさんには後悔してほしくないので、今から精一杯本作をアピールさせていただきます。

 

まず第一に狸、めっちゃ可愛い。

過去に狸と何らかの確執がある人でも、好きにならずにはいられないもふもふさと阿呆さが作中を駆け回っています。

狸の見る目が必ず変わること間違いなし。

 

そして、胸を打たれる家族愛。

普段は阿呆で愉快な主人公・矢三郎家族ですが、彼らの絆はピカイチ。

暗い影を落とす過去と対峙する彼ら家族には感動せざるを得ません。

 

また、本作の出演者は狸率が多めですが、天狗やとんでもない人間も出演していて大騒ぎいたします。

とても楽しくて、感動するお話なので、僕のように狸だからと嫌煙せず、可愛いもふもふに触れてみてくださいね。

 

恋文の技術

<あらすじ>

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。(「BOOK」データベースより)

 

とても素敵な恋文を書きたいなぁ。

恋文の技術を学びたいなぁ。

そう途方に暮れている恋愛にお困りのみなさま、お待たせしました。

恋文の技術が余すことなく詰め込まれている、と見せかけて絶対にお手本にしてはいけない1冊がここに爆誕です。

 

僕は本作を読むまで森見 登美彦さんの作品をほどほどに読んでいた「にわかモリミー」だったのですが、本作で確信いたしました。

この人は本物だ…と。

 

というのも、本当にこの人は一体何を描いているのだろう…そんなことよく思いついて、更にはそれをよく描くことができたな、とオリハルコンよりも強固な気持ちで思ったからです。

 

この人は裏切らない。

森見登美彦さんはいつまでも森見登美彦さんなんだ!という期待と信頼が芽生えた作品でした。

もうね、一生ついていきます。

 

ペンギン・ハイウェイ

<あらすじ>

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにしたー。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

 

他作品とはちょいとテイストが異なった純真なお子さんが読んでも一安心な作品です。

とはいえ、森見の風はしっかりと吹き荒れているので、老若男女が楽しめる作品でもあります。

 

物語は、街中に突然ペンギンが現れる。

それはなぜなのかしらん?

おや、どうやら医院のお姉さんと関係があるようだぞ。

よし、研究しよう!

という、やはりとんでもない設定なのですが、そこから生み出される少年時代のかけがえのない気持ちには、僕がばいきんまんならばアンパンチを、ショッカーならばライダーキックを喰らったが如くやられてしまいました。

 

そして、その研究の果てには心震える結末が待ち構えています。

切ないけど、とても前向きな結末となっているので、読書感想文などにもってこいです。

原稿用紙30枚は書けちゃうことでしょう。

 

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***

 

ということで、今回は「森見 登美彦さんの読んでおくべきおすすめの傑作 6選」をお届けいたしました。

この記事がみなさまのお役に立てますように。

 

では本日はこの辺で。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!!
 

 


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