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【おすすめ本紹介】山本 文緒さんの読んでおくべき傑作 7選

管理者:宴

どうも、こんばんは。

山本 文緒さんが大好きな宴です。

 

 

現実はなんてつまんないんだろうか…

もっとドラティックな出来事が頻繁におきたりはしないだろうか…

そんなみなさま方に朗報があります。

ここだけの話、とても刺激的でドラマティックな物語をバンバン製造されている作家さんがいるのです。

その名は山本 文緒さん。

彼女は何気ない日常を劇的なドラマに変えてしまいます。

 

そんなわけで、今回は「【おすすめ本紹介】山本 文緒さんの読んでおくべき傑作 6選」をお届けいたします。

 

  • ドラマティックな小説を読みたい!

  • 山本文緒さんのおすすめ作品を知りたい!

  • 恋愛系の小説を探している!

 

という方々は、ぜひともご覧くださいませ。

それでは、どうぞ。

 

 

山本 文緒さんとは?

 

山本 文緒さんは1962年11月13日生まれの作家です。

2021年10月13日に永眠されました。

 

1987年に「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。

その後、1992年に「パイナップルの彼方」で一般文芸へシフトチェンジ。

 

1999年に「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞を受賞。

2000年に「プラナリア」で第124回直木賞を受賞。

2021年に「自転しながら公転する」で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞、第18回本屋大賞5位。

 

<参考リンク>

 

山本 文緒さんの読んでおくべき傑作 7選

 

それではお待たせしました。

山本文緒さんの傑作6選を紹介していきます。

ドラマティック不足の方は、どうぞこの機会にたくさん摂取してくださいね。

 

眠れるラプンツェル

<あらすじ>

昨日も暇だった。明日もたぶん暇だろう。結婚6年目、専業主婦。子どもはいない。退屈でない暮らしなど、考えただけでゾッとする。多忙な夫は今夜も家に帰らない。この緩やかな生活に、猫と隣家の息子が飛び込んできてから、何かが崩れ始めた。封印したはずの衝動。少年との、二人だけの秘密。嘘は次第に周囲を巻き込んでー。マンション住まいの主婦の平凡な生活が一変する様を、ドラマティックに描いた傑作恋愛長編小説。(「BOOK」データベースより)

 

主人公は専業主婦で退屈三昧。

ところが、そんな退屈が揺さぶられるような出来事が…!

 

ちなみにここで言う衝動とは…

退屈すぎてつまんないから、何か起きないかなー。

いや、もう何か起こしちゃえー!

こちとら苦しくても辛くても、生きている実感的なものが欲しいんじゃい!

みたいなやつです。

 

本作はそんな厄介だけど、人生に一種のハリをもたらしてくれる衝動がめちゃくちゃドラマティックに描かれる作品となっています。

 

今まで眠っていた分の衝動が一気に現れたらこうなるのか…!

主人公の気持ちに共感しつつも、先が読めない行動に「そんなことしたら大変なことにぃ!」と不安が入り混じって、こちらの心の中もしっちゃかめっちゃかになりました。

 

でも、最後にはみなさんきっとこう思うはず。

お疲れ様、ラプンツェル、と。

とりあえずはゆっくりとお休みくださいませ。

 

あなたには帰る家がある

<あらすじ>

家を建て直そうか。新しい書斎、広い台所。そうすれば家族はもっと幸福になるに違いない。学校教師の茄子田太郎は、住宅展示場で営業マン・秀明と出会う。一方、秀明の妻・真弓ががむしゃらに手に入れた家庭は、天国ではなかった。子供は好きだけど、もし自分が夫と同じくらい稼げたら?“たまには憂さ晴らしをする権利”だってほしい。そうだ、働こう。二組の家族の、運命の歯車が動き出す!家族の幸福を問う、極上小説。(「BOOK」データベースより)

 

結婚したら幸せになれる。

家族ができればもっと幸せになれる。

次は家を建て直せば…

でも、そうすれば本当に幸せなれるの?

てか、幸せって…何?

というように、結婚、家族、幸せについて考えさせられる小説です。

 

更なる幸せへと歩き出そうとしている2組の家族。

ところが、家族が交わったところから何かが狂いだし、終盤の展開はもはやサスペンスに。

全身の血が沸騰でもしているのではないかと思うぐらいハラハラしました。

 

結婚したら幸せになれる! 家族ができれば幸せになれる! と思っている人たち全員に読んでいただきたい傑作です。

 

群青の夜の羽毛布

<あらすじ>

24歳になっても、さとるの門限は夜10時だ。学校教師の母には逆らえない。スーパーで知り合った大学生・鉄男と付き合い始めても、さとるは母を怖れていた。屈託の無い笑顔、女性に不自由したことのない鉄男は、少し神経質なさとるに夢中だった。だが、さとるは次第に追いつめられていく。家族が恋を、踏みつけるー。このまま一生、私はこの家で母と暮らすのだろうか。さとるの家で鉄男が見たものはー。息詰まる母子関係を描く。(「BOOK」データベースより)

 

家族とは何なのだろう…?

どうあるべきなのだろう…?

みなさんも一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか?

 

本作はそんな疑問にひとつの答えをくれます。

では、それは何か? と言われましても、ネタバレ厳禁の当ブログ。

答えるわけにはいきませんので、実際に読んでご確認ください。

 

冒頭から敷き詰められた謎と訳アリ家族の中に潜んでいた衝撃の真実とご一緒にね。

 

恋愛中毒

<あらすじ>

もう神様にお願いするのはやめよう。-どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。(「BOOK」データベースより)

 

私恋愛体質なんだよねー。

恋愛してないと生きる意味ないしー。

という方々がいらっしゃいますが、あなたたちはまだまだ甘い。

本物の恋愛中毒者がどんなものなのか、わかっていませんね。

 

本物の恋愛中毒者というものは、時にゾッとさせてくれたり、何だかんだ共感するところがあったり、忙しない気持ちにさせてくれるものなのです。

何より、「私恋愛中毒者なんだよねー」と嬉々として語りません。

語る暇があったら、止められない自分にとことん苦しんでしまうものなのです。

 

恋愛体質を自称する方々は、本作で本物の恋愛中毒者がどんなものなのか、とくと味わうがよろしい。

 

自転しながら公転する

<あらすじ>

母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき?運命の人は他にいる?ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えはー。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。(「BOOK」データベースより)

 

人間はなぜ生きているのか?

僕はその答えが「幸せになるため」だと思っていたのですが…

本作を読んで目から鱗。

価値観がちょっと変わりましたし、人生が少しばかり楽になりました。

 

幸せになりたい! と思って必死に生きている方はぜひとも読んでいただきたい1冊です。

 

ちなみに「自転しながら公転する」というタイトル。

不思議に思われるかもしれませんが、実は僕も自転しながら公転していまして、おそらく多くのみなさんも自転しながら公転していることでしょう。

 

その意味とは…

実際に読んでご確認いただければと思います。

 

ばにらさま

<あらすじ>

冴えない会社員の広志にできた彼女は色白でとびきり可愛い”ばにらさま”。日常の向こう側に見える心のあり様を捉えた6篇。(「BOOK」データベースより)

 

表題作「ばにらさま」を含む6篇が収録されている短編集。

 

とにかく全篇驚かされますし、丁寧な描写から生み出される世界観はとても濃厚で、読み応えたっぷりの一冊となっています。

 

また、小説としては本作が山本 文緒さんの遺作となります。

まだまだこれからおもしろい作品を描かれるのだろう、と期待に満ち溢れた1冊だっただけに、残念な気持ちでいっぱいです。

山本 文緒さんのご冥福をお祈りいたします。

 

無人島のふたり

<あらすじ>

ある日突然がんと診断され、夫とふたり、無人島に流されてしまったかのような日々が始まった。お別れの言葉は、言っても言っても言い足りないー。余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴った日記。(「BOOK」データベースより)

 

本作は小説ではなく日記です。

山本 文緒さんが余命宣告を受けてからの日常が描かれています。

 

でも、ただの日記ではありません。

死へと進む人間のリアルが描かれつつも、ユーモアなども取り入れつつ、最後まで読ませてしまう文章は、本作がしっかりとした作品であることを表しています。

山本 文緒さんは最後の最後まで作家だったのです。

 

今後、新作が読めなくなるのは非常に残念ではありますが、作品が残されている限り、僕の中で山本 文緒さんは生きています。

これからもずっと生き続けることでしょう。

 

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***

 

ということで、今回は「【おすすめ本紹介】山本 文緒さんの読んでおくべき傑作 6選」をお届けいたしました。

この記事がみなさまのお役に立てますように。

 

では本日はこの辺で。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!!
 

 


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