どうも、こんばんは。
毎日が読書の秋状態の宴です。
今回は読書の秋におすすめの小説 26選をお届けします。
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秋と言えば読書!
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読書の秋を堪能したい!
- おすすめの本を知りたい!
という方々にぴったりな内容となっています。
最後までお付き合いよろしくお願いします!
- 読書の秋におすすめの小説 26選
- 星落ちて、なお|澤田 瞳子
- 赤と青とエスキース|青山 美智子
- 書店主フィクリーのものがたり|ガブリエル・ゼヴィン
- この本が、世界に存在することに|角田 光代
- ハレルヤ!|重松 清
- 蜜蜂と遠雷|恩田 陸
- 羊と鋼の森|宮下 奈都
- ひと|小野寺 史宜
- 秋期限定栗きんとん事件|米澤 穂信
- コンクールシェフ!|五十嵐 貴久
- 1Q84|村上 春樹
- ダレン・シャン|ダレン・シャン
- 白夜行|東野圭吾
- ハグとナガラ|原田 マハ
- アルケミスト 夢を旅した少年|パウロ・コエーリョ
- ラン|森 絵都
- ブラックボックス|砂川 文次
- 鴨川ホルモー|万城目 学
- こころ|夏目漱石
- ティンカー・ベル殺し|小林 泰三
- 秋のカテドラル|遠藤周作
- 子供は怖い夢を見る|宇佐美 まこと
- 残月記|小田 雅久仁
- ワカレ花|けんご
- 農ガール、農ライフ|垣谷 美雨
- ぼくは勉強ができない|山田 詠美
- 最後に
読書の秋におすすめの小説 26選
『スポーツの秋』『芸術の秋』『食欲の秋』
秋はいろんなことがしたくなる季節ですが、読書好きにとってはやはり『読書の秋』
ということで、今回は『読書の秋におすすめの小説 26選』を紹介していきます。
秋に読みたくなるような小説を選んでみましたのでご覧ください。
それでは、どうぞ。
星落ちて、なお|澤田 瞳子
不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄が河鍋の家を継ぐ気がないのは明白であった。弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかっていて頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっているのだったがー。父の影に翻弄され、明治から大正を駆け抜けた女絵師の一代記。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば芸術の秋、芸術といえば絵画。
絵画といえば、ゴッホやバンクシーもいいですが、ここは渋く浮世絵はいかがでしょうか?
昔々、日本にも偉大な絵師がいました。
その名を河鍋暁斎、そして娘のとよ(暁翠)。
時代の流れによって変わりゆく浮世絵師の数奇な人生に胸が締め付けられます。
赤と青とエスキース|青山 美智子
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。一枚の「絵画」をめぐる、五つの「愛」の物語。彼らの想いが繋がる時、驚くべき真実が現れる!仕掛けに満ちた傑作連作短篇。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば芸術、芸術といえばやはり絵画。
とあるひとつの絵画にまつわる物語はいかがでしょうか?
一枚の「絵画」をめぐる五つの物語。
その果てには驚きと愛しさが隠されていました。
愛と感動が骨の髄まで染み渡る一冊です。
書店主フィクリーのものがたり|ガブリエル・ゼヴィン
島に一軒だけある小さな書店。偏屈な店主フィクリーは妻を亡くして以来、ずっとひとりで店を営んでいた。ある夜、所蔵していた稀覯本が盗まれてしまい、フィクリーは打ちひしがれる。傷心の日々を過ごすなか、彼は書店にちいさな子どもが捨てられているのを発見する。自分もこの子もひとりぼっちーフィクリーはその子を、ひとりで育てる決意をする。本屋大賞に輝いた、本を愛するすべての人に贈る物語。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱり読書の秋。
それならば、書店主フィクリーのものがたりはいかがでしょうか?
偏屈だったフィクリーが捨てられていた子どもとの出会いを経て、優しさに包まれていく物語です。
その優しさは読んでいるこちらにまで、しっかりとした熱を持って伝わってきます。
読了後は無性に本屋さんへ行きたくなることでしょう。
この本が、世界に存在することに|角田 光代
第132回直木賞受賞作家最新短編集。本への愛情をこめて角田光代が描く新境地!泣きたくなるほどいとおしい、ふつうの人々の“本をめぐる物語”が、あなたをやさしく包みます。心にしみいる九つの短編を収録。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱりやっぱり読書。
ということで、本にまつわる物語はいかがでしょうか?
本作は角田光代さんの本への愛情がふんだんに詰まった短編集です。
物語のおもしろさはもちろんのこと、自分にとって本とは何なのだろうか、と考えさせられます。
読書好きの人には染みる一冊となっています。
ハレルヤ!|重松 清
アカネたち五人は、学生時代のバンド仲間。社会人になって解散した後は、それぞれ子育てや仕事、恋愛に奮闘をつづけ、気がつくと、もう四十六歳になった。音楽さえあればゴキゲンだった青春時代とは違う「人生の後半戦」に鬱々としていたある日、あのキヨシローが遠くへ旅立った。伝説の男の啓示に導かれ、五人は再会を果たすのだがー。「ベイビー、生きるんだ」。勇気わきあがる感動長編。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば音楽の秋。
それならば最高のロックンロールはいかがでしょうか?
バンドマンとして、最高の音を奏でた人がいました。
その名はキヨシロー。
彼の啓示によって再び出会うバンドメンバーたちの物語は、ちょっと苦しいけれどめちゃくちゃ素敵です。
生きる勇気を与えてくれる一冊です。
蜜蜂と遠雷|恩田 陸
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱり音楽の秋。
ということでピアノはいかがでしょうか?
本作はピアノコンクールの物語です。
4人の天才たちが繰り広げる演奏と自己との戦いは圧巻。
そして何より音楽を文章に変換してしまった恩田陸さんの技巧に脱帽です。
クラシックを聴きながら読むことをおすすめします。
羊と鋼の森|宮下 奈都
高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていくー。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱりやっぱり音楽の秋。
ちょっと趣向を変えて調律師の物語はいかがでしょうか?
僕は知らなかったのですが、ピアノは定期的に調律という音を合わせる作業をしなければならないそうです。
その調律の難しさ、道の果てしなさが描かれたのが本作です。
一度入ると抜けられない迷いの森は、とても清々しい音色でゆったりと流れていきます。
ぜひ一度視聴してみてくださいね。
ひと|小野寺 史宜
女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。本屋大賞から生まれたベストセラー、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば食欲の秋。
ということでコロッケはいかがでしょうか?
本作は決してコロッケメインの物語ではありませんが、読了後は必ずコロッケを食べたくて仕方がなくなります。
そして、溢れんばかりの人の優しさに温かい気持ちになっていくことでしょう。
揚げたてのコロッケもびっくりの温かさです。
秋期限定栗きんとん事件|米澤 穂信
あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。-それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば食欲の秋。
それならば栗きんとんはいかがでしょうか?
本作はシリーズものでして、第一弾『春』、第二弾『夏』、そした第三弾が本作『秋』です。
小市民を目指す2人の不穏な雰囲気とシリーズ最大の事件が読み手にぐわっと襲いかかってきます。
栗きんとんのように甘くはない作品です。
ちなみに『秋』から紹介しておいて何なのですが、できれば春から読むことをおすすめします。
コンクールシェフ!|五十嵐 貴久
『料理の鉄人』に携わった著者渾身の料理バトル!(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば食欲の秋。
ということで、料理人たちの物語はいかがでしょうか?
本作は料理人たちによる手に汗握る戦いが描かれます。
まるでテレビで過去に放送されていた某料理バトルのようです。
それにしても、筆者はホラーやミステリーなどのジャンルも書いてますが、料理までいけちゃうとは…
ジャンルの幅に驚かされました。
こちそうさまです。
1Q84|村上 春樹
1Q84年ー私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば、何だかんだ読書。
この機会に普段はあまり読まないような長編にチャレンジするのもいいですよね。
本作は紛れ込んでしまった不思議な世界1Q84の物語です。
4月-6月編、7月-9月編、10月-12月編と分かれていて、とにかく長いのですが読み切った時の満足感は最高です。
ダレン・シャン|ダレン・シャン
ふとしたことから手に入れた『奇怪なサーカス』のチケット。主人公のダレン少年を待ち受ける不思議な運命とは…。大長編物語が幕を開ける。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱり読書。
この機会に、ぜひちょっと長めのシリーズものを読んでみませんか?
本作は主人公、ダレン・シャンの数奇な運命を描いた大長編です。
ダークファンタジーが好きな人にはおすすめのシリーズ作品です。
全12巻+外伝。
白夜行|東野圭吾
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂ー暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
長編を読みたいけど、シリーズものはさすがに長すぎる…という方におすすめなのが本作です。
次第に見えてくる朧げな不穏と繋がりに、心がかき乱されてしまいます。
長い作品ですが、読了後は、「本当に読んで良かった」と間違いなく思える傑作です。
ハグとナガラ|原田 マハ
大学時代の同級生で十四年ぶりに再会したハグとナガラ。転職、別離、介護…人生の折り返し点を前にした、女ふたりの旅物語。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば旅行の秋。
忙しい現代社会、思い立っても、そう簡単には旅に出掛けることはできません。
そんな時は本作で旅気分を味わいましょう。
2人の旅模様、旅への想い…
それが痛いほどに伝わってくる一冊です。
人生という旅をもっと足掻きたくなること間違いなしです。
アルケミスト 夢を旅した少年|パウロ・コエーリョ
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋とえばやっぱり旅行の秋。
ということで、ピラミッドを目指してみませんか?
本作は羊飼いの少年サンチャゴがピラミッドを目指す物語です。
何かを強く望むこと、前兆に従うこと。
それがいかに大切なことであるかを、僕は本作で知りました。
現代では味わえないような旅のワクワク感がたまらない一冊です。
ラン|森 絵都
9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。そこには亡くなったはずの一家が暮らしていた。やがて事情により自転車を手放すことになった環は、家族に会いたい一心で“あちらの世界”までの道のりを自らの足で走り抜く決意をするが…。哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱりスポーツの秋。
単純に走ってみるのはいかがでしょうか?
本作は森絵都さんらしい、ほんわかと心温まる物語です。
人生は時に立ち止まることもありますが、懸命に前を向いて走っていこう。
そういう前向きな気持ちになる一冊です。
ブラックボックス|砂川 文次
ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの爆発を、なぜ止められないのだろう。自転車便のメッセンジャー、サクマは都内を今日もひた走る。第166回芥川賞受賞。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱりやっぱりスポーツの秋。
ということで、自転車はいかがでしょうか?
本作は自転車便のメッセンジャーの物語です。
不安定な生活を送っている人、自分のことがよくわからない人、社会に理不尽を感じている人には共感できる一冊です。
鴨川ホルモー|万城目 学
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば、そうですね、スポーツの秋ですよね。
それでは、鴨川ホルモーに挑戦するのはいかがでしょうか?
…え、鴨川ホルモーとは何かって?
それは本作を読めばわかります。
ユーモア系まっしぐらだと思われた本作は、予想外の哀愁を孕んでいました。
ちょっと変わった青春小説を読みたい人におすすめです。
読了後はきっと鴨川ホルモーをしたくて仕方がなくなることでしょう。
こころ|夏目漱石
鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇ーーそれは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば読書の秋。
どうでしょうか、この機会に文豪の名作を読んでみては?
本作は文豪夏目漱石の作品ですが、今読んでも面白さが色褪せていません。
文豪の作品を読みたいけど、難しいんでしょ? と思っている人におすすめの初心者向け文豪作品です。
ティンカー・ベル殺し|小林 泰三
夢の中では間抜けな“蜥蝪のビル”になってしまう大学院生・井森建。彼はある日見た夢の中で、活溌な少年ピーター・パンと心優しい少女ウェンディ、そして妖精ティンカー・ベルらに拾われ、ネヴァーランドと呼ばれる島へやってくる。だが、ピーターは持ち前の残酷さで、敵である海賊のみならず、己の仲間である幼い“迷子たち”すらカジュアル感覚で殺害する、根っからの殺人鬼であった。そんなピーターの魔手は、彼を慕うティンカー・ベルにまで迫り…ネヴァーランドの妖精惨殺事件を追うのは殺人鬼ピーター・パン!(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえばやっぱり睡眠の秋。
さぁ、思い切って寝てしまいましょう。
でも、気をつけてください。
地獄のようなネヴァーランドの夢をみてしまうかもしれませんから。
本作は夢と現実が互いにリンクし交錯する物語です。
残酷さと不思議な世界観にドキドキが止まりません。
シリーズ作品ですので、気に入った方は他の作品もお試しあれ。
秋のカテドラル|遠藤周作
『海と毒薬』『沈黙』につながる秘められた幻の短篇、初の単行本化!瑞々しい筆致で描かれた、若き日の秀作。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
遠藤周作さんの作品は秋がよく似合います。
哀しさや、やりきれなさ、時に小粋なジョーク。
それはまさに秋そのもののようです。
長編とはまた違った味が染み込んでいる短編集です。
ぜひともご賞味ください。
子供は怖い夢を見る|宇佐美 まこと
幼い頃、妹の虐待死に絶望した航を救ってくれたのは、クラスメイトの蒼人と彼の家族だった。蒼人の祖父は「生き返った子とそうでない子は、いずれ別れなければいけない」と告げ、不思議な力で蘇った妹を連れて姿を消す。彼らの失踪以降、母と絶縁し孤独な航にとって、妹との再会だけが生きる希望だった。二十二年後、ガオという青年の紹介で妹・満里奈と奇跡的に再会した航は、蒼人たちが人間ではなく不老の魔族と呼ばれる存在だと知る。さらにガオから、世界に蔓延する感染症、タルバガン・ウィルスの原因は蒼人の家族だと明かされる。航のたった一人の友だちは、世界の敵なのかー?壮大なスケールで綴られるホラーミステリ!(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば睡眠の秋。
ということで、思い切って寝てしまうのはいかがでしょうか?
本作はまさに悪夢。
母親が宗教にハマったり、妹が大変なことになったり、親友が実は…踏んだり蹴ったり。
そして、最後にとんでもない悪夢だったな…と、安堵とちょっとした切なさに襲われます。
残月記|小田 雅久仁
「俺は突然わけもわからないうちに何もかもを失って、一人になった!」不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される(「そして月がふりかえる」)。「顔じゅうが濡れている。夢を見ながら泣きじゃくっていたのだ」早逝した叔母の形見である、月の風景が表面に浮かぶ石。生前、叔母は言った。石を枕の下に入れて眠ると月に行ける。でも、ものすごく「悪い夢」を見る、と…(「月景石」)。「満月はいつだって俺たちに言う。命を懸けろと」近未来の日本、人々を震撼させている感染症・月昂に冒された若者。カリスマ暴君の歪んだ願望に運命を翻弄されながら、抗い続けてゆく。愛する女のために(「残月記」)。ダークファンタジー×愛×ディストピア。息を呑む感動のエンターテインメント!(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば月。
ということで、月をテーマにしたファンタジー短編集はいかがでしょうか?
何が始まるのだろうというワクワク、そして、はじまってしまった時の衝撃には、どうすればこんな物語を思いつくんだ! と思わず、叫んでしまうこと請け合いです。
迫りくるファンタジーに胸の高鳴りが止まらなくなる一冊です。
ワカレ花|けんご
出会い、失恋、両想い、別れーわたしのそばには、いつも花があった。四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語。高校生の遙は通学の電車で、気の立った白猫に遭遇した。戸惑う彼女を助けたのは男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遙が取った行動とはー。(「始業式」)。同じく高校生の冬紗は、入学前から長い入院生活を送っている。ある日、主治医に告げられた過酷な現実。涙に暮れた彼女に、かつての入院仲間だった春人は声をかける。(「散り桜」)。ほか、「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の全8編を収録した、2つのストーリーで紡がれる恋愛小説。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば『切ない』ですよね。
では、切なさいっぱいの物語はいかがでしょうか?
本作はあのTikTokの本紹介でバズったけんごさんが書いた小説です。
恋愛をテーマにしているお話が多いのですが、さすがはけんごさん。
切なさの作り方をご存知なようです。
賛否あるようですが、読みやすい作風なので読書初心者の方にもおすすめです。
農ガール、農ライフ|垣谷 美雨
水沢久美子は派遣切りに遭った日、同棲相手から突然「結婚したい人がいるから出ていってくれ」と告げられる。仕事も家も彼氏も失った三十二歳の春。失意のどん底にいたとき偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになる。「農業だ!」運命を感じた久美子は早速、田舎に引っ越し農業大学へ入学することを決意。明るい農村ライフが待っていると信じていたが…!?(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば実りの秋。
話題? の農業女子の物語はいかがでしょう?
とあるきっかけから農業をはじめることにした水沢久美子。
ところが、農業はそう簡単ではなかったのです!
本作は女子じゃなくても、いつか農業をしてみたいと考えている人のバイブルになることでしょう。
ぼくは勉強ができない|山田 詠美
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだー。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ!凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。(「BOOK」データベースより)
▶ ちょっと一言
秋といえば勉学の秋。
本作を読んで、勉強の大切さ…いや、逆に勉強以外にも大切なことがあることを知りましょう。
主人公、時田秀美は勉強ができません。
でも、それでいいのです。
彼は勉強よりも大切なものをたくさん持っているのですから。
勉強以上に大切なものがここにあります。
最後に
今回は『読書の秋におすすめの小説 26選』を紹介しました。
夏が去って涼しい秋という季節は、読書に集中しやすい最適な季節です。
読書好きのみなさんも、あまり本を読まない人も是非この機会に『読書の秋』を堪能してみましょう。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。