PON!と宴





【読書日記】カズオ・イシグロ『クララとお日さま』 人間とロボットとお日さまの優しい物語

ご覧いただきありがとうございます。

ところで、こんなことを思う時はありませんか?

管理者:宴
海外小説を読みたい! ロボットと人間の物語を読みたい! 温かくて優しい物語を読みたい! 

どうも!

海外小説もロボットも人間も優しさも大好き、管理者の宴です。

 

今回の読書日記はロボットと人間の温かくて優しい…けれども、少しだけ残酷でもある物語を紹介します。

どうぞ、ごゆるりとお楽しみください。

 

 

 

クララとお日さま / カズオ・イシグロ/土屋 政雄

あらすじ

人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。(「BOOK」データベースより)

管理者:宴
ということで、今回はカズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』を紹介します。
 

 

こんな人におすすめ

 

優しくて温かい小説が読みたい!

人間社会は悪意でいっぱい。

時には優しさに触れたいし、温かい気持ちになりたい…

そんな時の精神安定剤として本作は役立ちます。

 

主人公、クララはなんとロボットです。

人間にはない優しさと温かさ、何より純粋さで溢れかえっています。

 

この優しさと温かさは、ちょっとした故郷の温もりよりも効果があるはず。

ぜひ一度お試しください。

 

ロボットと人間が出てくる小説が読みたい!

いくら完成度が高くても、ロボットはロボット。

人間とは違う存在です。

上手く相容れない部分があっても仕方がありません。

 

本作ではそれが顕著に描かれていて、だからこその大きな感動を生みだします。

 

人間って…ロボットって…

いろんなことを考えてしまう味わい深い物語です。

ぜひとも味わっていただきたい物語です。

 

おすすめの海外小説が読みたい!

海外小説が好き。

海外小説に挑戦してみたい。

でも、海外小説はたくさんありすぎて何から読めばいいのかわからない…

そんな人は本作がおすすめです。

 

本作は海外小説がもつ独特の雰囲気を醸しつつも、読みやすい作品となっています。

海外小説が何となく難しそうと思っていた人も、海外小説を読み慣れている人にもおすすめの小説です。

 

書評・感想文

 

優しい世界観を作り出すためにはどうすればいいか、ご存じでしょうか?

僕も本作で知ったのですが、優しい世界観を作り出す一番の方法。

それは多くを語らないことです。

 

序盤、我々読み手は少し戸惑います。

なぜならば、本作の世界観について何の説明もないからです。

けれども、読み進めていくと次第に気づいてくることがありました。

 

カズオ・イシグロさんはあえて、説明をしていないのではないか…?

 

語るのは野暮でありナンセンス。

物語と一緒にみんなで世界観を作ろうではないか。

そう我々に問いかけているのではないのでしょうか…?

 

そした出来上がった世界観の、なんとまぁ温かくて優しいことか。

 

人間の残酷さや狂気めいた部分も見受けられますが、それすらも愛おしくなるような、切なさと儚さを孕んだ確かなメッセージ性のある世界観。

クララとお日さまはとても味わい深い一冊でした。

 

心に残った言葉・名言

 

懐かしがらなくてすむって、きっとすばらしいことだと思う。何かに戻りたいなんて思わず、いつも振り返ってばかりいずにすむなら、万事がもっとずっと、ずっと……

 

子供って、ときどき残酷よね。大人相手なら、何をやったって相手は傷つかないと思ってる

 

最後には、信じつづけて意思を曲げない人が勝つんだ

 

総合評価

今回はカズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』を紹介しました。

イシグロ,カズオ(Ishiguro,Kazuo)

1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された(「BOOK」データベースより)

物語 /10点
登場人物 /10点
世界観 10/10点
構成 10/10点
文章 /10点
総評 43/50点

 

ぜひ読んでみてくださいね!

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております!
 

 


 


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