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【おすすめ本】騙してほしいなら騙してあげよう『道尾秀介さんのおすすめ小説6選』を紹介しよう

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管理者:宴

ご覧いただきありがとうございます。

ところで、『すぐそこにあるかのような立体感をもつトリックアート』と『道尾秀介さん』には、すぐ騙されちゃうよね。
 

 

どうも、宴です。

 

騙される幸せってあるよね。真実を知らなければ、今頃は幸せでいられたのに…っていう切ないのもあるけどね。

 

まぁ、そんなわけで、今回は『道尾秀介さんのおすすめ小説6選』を紹介していこうと思う。

 

 

シャドウ

あらすじ

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。

 

なんてことだろうか、僕は筆者にまんまと騙されていた。とっくの昔から始まっていた悲劇は、小学生の凰介が背負うには重すぎる。けれど、彼は強かった。二回だろうと三回だろうとひっくり返してやるよ、と勢いづく物語に果敢に立ち向かっていく。 それは幸せは自分で掴むものなのだと知っているような強さだ。

 

管理者:宴
幸せは歩いてこない。 

 

ラットマン

あらすじ

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。

 

思い込みとは凄まじい力を発揮するものだが、それらを全て押し返されてしまうような展開に脱帽。よしよし、騙されおったな、と筆者に嘲笑われているようで悔しい。 こじれた愛の果てに起きた事件は、釈然としない部分もあるけれど、その分たくさんの余韻を僕に残してくれたのでありがたい。

 

管理者:宴
まさにラットマンな物語。
 

 

向日葵の咲かない夏

あらすじ

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

 
小説は狂っていれば狂っている程面白い説を唱えてきた僕には、本作の狂いぶりはたまらない。ひどく絶妙に心を揺さぶってくるのだ。普通のミステリだと思いきや、物語が壊れていく瞬間のあの恍惚感は、何ものにも代えがたい。 最後の最後まで油断ができない一冊だ。

 

管理者:宴
滅茶苦茶な夏休み。
 

 

 

カラスの親指

あらすじ

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。

 
過去に翻弄され、真っ当に生きることができない五人は悲しい。でも、だからといって逃げ続けるわけにはいかない。真っ当に生きるためには、真っ当に戦うしかない。これが俺たちの真っ当だ、と屁理屈のようなペテンに胸の鼓動が止まらない。 そして、まさか筆者までもがペテンを仕掛けていたとは…油断禁物だ。

 

管理者:宴
本当のペテン師は筆者だ。 

 

風神の手

あらすじ

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。

 

たったひとつの出来事がおこした風。やがてそれは未来へと繋がっていく。たとえ悔やむような過去だとしても、その過去は今現在を作り出した大切なパーツなのだ。そう本作は語っている。すべてのパーツが合わさった時の驚きは、一人でカーニバルを開催しようかどうしようか迷ったぐらいだ。

 

管理者:宴
誰もが誰かの風になれる。
 

 

あらすじ

全六章。読む順番で、世界が変わる。すべての始まりは何だったのか。結末はいったいどこにあるのか。あなた自身がつくる720通りの物語。

 

全六章、どの物語から読んでも、どの物語で終わっても構わない、という太っ腹な本作。一つ一つの物語のクオリティの高さはもちろんのこと、登場人物一人一人の背景や時系列を緻密に作り上げられていて全く隙がない。ちなみに僕が読んだ順番だと、とても悲しく後味が悪いものになってしまったけれど、まぁ、それはそれで。

 

管理者:宴
すごいアイディア。 

 


 


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