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どうも、宴です。
『人間失格』って、考えてみるとすごいタイトルですよね。筆者の太宰治さんのセンスが窺えます。そんな作家太宰治さんは一体、どんな言葉を残してきたのでしょうか。気になります。
ということで、今回の記事は『【言葉】太宰治さんの心に響く名言・格言40選|人間失格な人に捧げる生きる力』をお届けいたします。
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太宰治さんの心に響く名言・格言40選
太宰治さんをご存じでしょうか。 え、知らない…? それならば、この機会に覚えて帰ってください。読書家の人も、本をあまり読まない人でも、名前ぐらいは聞いたことがあるであろう有名な作家さんなのですから。
太宰 治(だざい おさむ、1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治(つしま しゅうじ)。 左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『人間失格』がある。没落した華族の女性を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳、壇一雄らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。
「太宰治」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(https://ja.wikipedia.org/)
最終更新日時:2022年4月6日 (水) 22:24(日本時間)
アクセス日時:2022年4月13日 10:00(日本時間)
作家として数多くの名作を生み出す一方で、その私生活は波乱万丈でした。もしも現代に生きていたら確実に炎上に次ぐ炎上。伝説に残る大災害をおこしていたことでしょう。
だからこそ、その生き様からはたくさんの心に響く言葉や名言が残されています。生きていく上で心に刻んでおくと救われるような…
今回はそんな言葉たちをまとめてみました。
恋愛で役立つ名言・格言
恋愛とは何か。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。
恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。
私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。
愛は、この世に存在する。きっと、在る。見つからぬのは、愛の表現である。その作法である。
愛することは命がけだよ。甘いとは思わない。
男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。
愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない。
人間は恋と革命のために生れて来たのだ。
バファリンの半分は優しさで出来ているそうですが、太宰治さんの半分は恋愛でできています。後の半分は小説です。
その恋愛模様は凄まじく、現代であれば物書きとしての世界を追放されていてもおかしくないありさまでした。
賛否と疑惑はあるものの、まさに命がけの恋をしてきた太宰治さんが残した言葉には妙な説得力と気迫を感じます。

学問・芸術に関する名言・格言
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。
小説を書くというのは、日本橋のまんなかで、素っ裸で仰向けに寝るようなものなんだ。自分をいい子にみせようなんて気持ちは、捨てなくちゃ。
鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している。
芸術は、命令することが出来ぬ。芸術は、権力を得ると同時に死滅する。
傑作も駄作もありやしません。人がいいと言えば、よくなるし、悪いと言えば、悪くなるんです。
恋愛にも命がけでしたが、小説にも命をかけていた太宰治さん。だからこそ、後世に残るような素晴らしい作品が生み出せたのかもしれません。
残された言葉からは、その情熱の一片が垣間見えます。

人間に関する名言・格言
「男女同権」とは、男の地位が、女の地位にまであがったことなのです。
人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。
だまされる人よりも、だます人のほうが、数十倍くるしいさ。地獄に落ちるのだからね。
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。
年月は、人間の救いである。忘却は、人間の救いである
人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。
人間なんて、そんなにたくさん、あれもこれも、できるものじゃないのだ。しのんで、しのんで、つつましくやってさえ行けば、渡る世間に鬼はない。
人間という職業に就いて、それなりの経験を重ねてきましたが、未だに人間が分かりません。誰か教えてほしいです。
そんな願いに太宰治さんは答えてくれました。恋愛模様からも分かる通り大分トリッキーなお方ではありますが、その目から見た人間に関する言葉には、ハッとさせられます。

自己に関する名言・格言
てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。
親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有るから子は育たぬのだ
自己弁解は、敗北の前兆である。いや、すでに敗北の姿である。
私には思想なんてものはありませんよ。すき、きらいだけですよ。
笑われて、笑われて、つよくなる。
人間としては失格だったかもしれない太宰治さんを抱えた、作家である太宰治さん。そこから生み出された心に響く言葉たちは、繊細で的確です。思わず「なるほど」と肯いてしまいます。

人生に関する名言・格言
好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。
老人の永い生涯に於いて、嘘でなかったのは、生れたことと、死んだことと、二つであった。
生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ。
どうも、陸上の生活は騒がしい。お互い批評が多すぎるよ。陸上生活の会話の全部が、人の悪口か、でなければ自分の広告だ。うんざりするよ。
真実は行為だ。愛情も行為だ。表現のない真実なんてありゃしない。
生きていくのって大変なことです。何か頑張って生きていくための指針はないのだろうか? そんな方にうってつけなのが、太宰治さんの名言です。
頭の片隅に置いておくと、生きていくしんどさが緩和されるかもしれませんね。

共感できる名言・格言
僕は今まで、説教されて、改心したことが、まだいちどもない。説教している人を、偉いなあと思ったことも、一度もない。
君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。
言葉というものは、生きている事の不安から、芽ばえて来たものじゃないですかね。
大人というものは侘しいものだ。愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らなければならぬ。
大人とは、裏切られた青年の姿である。
僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ
作家さんって凄すぎて、自分とは違う生き物なんだろうなぁ、と思っていましたが、共感できることもあるのです。同じ人間だもの。
とくに『味の素』。『みりん』を入れて料理の味がどう変わるのかよくわかりませんし、『酒』を入れても何の変化があるのかわかりません。でも、『味の素』は確実です。皆様『味の素』を信じましょう。

最後に

太宰治さんはたくさんの言葉と作品を残しました。現代でもその鮮やかさは色を失っていません。本記事で名言を堪能した後は、ぜひ小説も読んでみてくださいね。
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。
