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『ミステリー』と『ミステリ』何か違いはあるの?|語源や歴史を踏まえて説明します

ご覧いただきありがとうございます。

どうも、宴です。

管理者:宴
ミステリーが好き! あれ、ミステリ? 何か違いはあるの?
 

今回の記事はそんな人にぴったりの内容となっています。

どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。

 

 

 

『ミステリー』と『ミステリ』何か違いはあるの?

小説だけではなく、フィクション作品のジャンルとして人気のあるミステリー。

でも、時にミステリーになっていたり、ミステリという表記になっていたり…

何だか気になってしまいますよね。

そこにはどんな違いがあるのでしょうか?

 

ということで、今回は『『ミステリー』と『ミステリ』の違い』を紹介します。

 

ミステリーの語源

まずは語源からみていきましょう。

 

ミステリー、ミステリの語源はどちらも一緒。

英語の『mystery』からきています。

 

日本語に訳すると、『神秘的』『不可思議』

確かにミステリーもミステリも神秘的で不可思議な気がしますね。

 

そして、更に語源を遡ると『mystery』は、ギリシア語の『ミューステリオン』という言葉が語源になっています。

 

『ミューステリオン』というのは、『秘密の儀礼』のことを指す言葉。

古代ギリシア・ローマにおいては多くの宗教が、信徒以外には秘密とされている宗教儀礼を行なっていたようなのです。

 

そこから時代は流れに流れ、今やひとつのジャンルとして確立したミステリー、またはミステリ。

まさかそんな風に定着して使われるなんて、古代ギリシア・ローマの人々も思っていなかったことでしょうね。

 

ミステリーのはじまり

史上初のミステリーが作られたのは1841年アメリカ。

エドガー・アラン・ポーさんの『モルグ街の殺人』だといわれています。

事件発生、探偵の推理、意外な犯人、密室殺人、心理的盲点など、現代に続くミステリーの原型が本作で生み出されました。

 

やがてミステリーは国境を超えて日本にやってきます。

1889(明治22)年に黒岩涙香さんが発表した『無惨』という作品が、日本初のミステリー小説だといわれています。

 

日本でも100年前にはミステリーが存在していたなんて驚きですね!

 

ミステリーとミステリの違い

で、ミステリーとミステリの違いなのですが、実は明確なルールや規定があるわけではありません。

ただ単にmysteryを日本語でどう読むか、という話なのです。

 

たとえば、computer。

『コンピューター』と語尾を伸ばす人もいますし、『コンピュータ』と語尾を伸ばさない人もいます。

他にも『スパゲティー』と『スパゲティ』や『カテゴリー』と『カテゴリ』などなど。

 

mysteryも同じようにして、2つの呼び方が生まれてしまったのです。

 

ただし。

明確な規定はないものの、作家さん、または出版社によっては、ミステリーとミステリを区別している場合があります。

 

それはだいたいですが、こういう区分の仕方です。

 

ミステリとは?

推理小説というジャンルがあるのですが、ほどんど同じと考えられています。

その名の通り、何らかの事件が起きて、探偵役が推理をしていく過程を描いた小説です。

 

<ミステリ作品の例>

 

ミステリーとは?

ミステリーは幅広い定義があり、要はミステリーっぽければ、それは全てミステリーです。

なので、言ってしまえばミステリもミステリーの中に含まれることもあります。

 

ミステリーっぽいの基準は難しいところがありますが、事件が起きなくても探偵がいなくても成り立ちます。

何かしらの謎があったり、ダークな雰囲気があるとミステリーっぽいですね。

 

SFものやホラー、冒険ものなど幅広いジャンルも、そういった要素があれば、ミステリーとして呼ばれることがあります。

 

<ミステリ作品の例>

 

最後に

今回は『『ミステリー』と『ミステリ』の違い』を紹介してきました。

 

ミステリーとミステリ。

同じといえば同じ意味なのですが、現代では多少の違いがあると考えられていることが多いようです。

それはそれで、何だかミステリーを感じますね。

 

それでは本日はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました。

管理者:宴
またのお越しをお待ちしております。
 

 


 


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