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本と宴へようこそ。

どうも、宴です。
ひまわりって明るいイメージで、見ると元気が出ますよね。まるで太陽のようです。ひょっとして、ひまわりさん…太陽になりたかったのでしょうか。
ということで、今回は宇山佳佑さんの『ひまわりは恋の形』をご紹介させていただきます。
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ひまわりは恋の形/宇山佳佑
『桜の花びら集めてみませんか?』不思議なバイトの依頼主・雫に恋をした日向。彼女に振り向いてもらいたい。そう願う彼だったが、あるとき、雫の“秘密”を知ってしまう。なんと彼女は一年でたった一週間しか起きていられないという不思議な体質の持ち主だった。思い悩む日向。どれだけ逢いたくても、夢の中には逢いにゆけない。夢と現実に引き離された、究極の遠距離恋愛が今はじまるー。ベストセラー作家が紡ぐ究極のラブストーリー。(「BOOK」データベースより)
遠距離度 | 10/10点 |
---|---|
ドキドキ | 5/10点 |
感動 | 6/10点 |
切なさ | 8/10点 |
読みやすさ | 8/10点 |
総評 | 6/10点 |
書評・感想文
真実の物語
遠距離恋愛は切ないものです。会いたくても会えない距離。その間に募る想い。近くにある誘惑。そして、揺れる想い。ああ、切なさのオンパレードです。
本作『ひまわりは恋の形』は、究極の遠距離恋愛を描いた物語です。一番の遠距離は何なのか。その盲点を突くような発想には驚きを通り越して轟いてしまいます。
それでも読んでほしい
ただ設定の奇抜さに比べ、内容自体はベタと言えばベタ。今まで恋愛小説を中心に読んできたような恋愛マスターさんには、物足りなさを感じるかもしれません。
ですが、それでも読んでほしい理由があります。本作はお花畑ならば圧巻なほどに素敵な言葉たちで溢れていたのです。
素敵な恋の形
人生はいつ終わるとも限らない。もしまた眠ってしまったら、二度と目を覚まさないかもしれない。だからわたしは精一杯生きたいの
物語がベタな分、この言葉はとても直球に重いものとして、胸にあるストライクゾーンへと投げ込まれます。言葉って本当に素敵な人類の大発明です。
他にもたくさんの言葉で溢れているので、ぜひご賞味ください。恋の形をしたひまわり、見たくないですか?
心に残った言葉・名言
「時間さえあれば、人間なんだってできるよ」

ひまわりの花言葉のひとつに『憧れ』っていうのがあるの。昔、ひまわりは太陽に憧れていたんだって。太陽みたいに輝きたい。秋も、冬も、春も咲いていたい。そう願って太陽と同じ形になったの。

「夢でもいい。目標でもいい。小さな楽しみでも、もちろん恋でもいい。その人の人生を明るく照らしてくれる太陽に出逢うことが、人生の醍醐味よ」

「いいかい、人生で一番大事なものは、あんたの隣にいるかけがえのない誰かだよ。人を超える財産なんてどこにもないわ」

恋ってお花みたいでしよ。二人で水をあげて育ててゆく花。その人の息づかいや温度を感じて、考え方を吸収して、一緒に成長してゆくのが恋だと思うの。

「あなたが私の、恋の形です……」

明日さえあれば、幸せになる可能性は消えないんだ。

宇山佳佑さんの他作品
最後に

遠距離恋愛をしている人、素敵な言葉に触れたい人、桜の花びらを集めるバイトをしたことがある人にはおすすめなので、ぜひ読んでみてください!
それでは本日はこのへんで。
ご覧いただきありがとうございました。
