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【おすすめ本】他人からは見えないからこそ愛おしくも危うい『家族がテーマのおすすめ小説10選】を紹介しよう

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管理者:宴

ご覧いただきありがとうございます。

ところで、『運命の出会いのようにときめきを感じたアイドル』と『家族』って、おしたくなるよね。
 

 

どうも、宴です。

荒涼とした大地のような社会で感じた貴いときめき。それを信じて僕はお金という愛を投げまくるのです。そうです、あれはお金ではなく愛だったのです。まるで家族のような。

 

まぁ、そんなわけで、今回は『家族がテーマのおすすめ小説10選を紹介しようと思う。

 

 

 

 

星々の舟/村山由佳

あらすじ

禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて―愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。(「BOOK」データベースより)

 

愛という切なくて厄介なものに打ちのめされていく家族たち。けれど、そんな人生の中で必死になって拾い上げた幸せはなんて綺麗なのだろうか。絵に描いたような幸せだけが幸せではない、そう叫ぶ家族たちに心が震わされる。

 

管理者:宴
家族には言えない家族の物語。 

 

こんこんさま/中脇初枝

あらすじ

「こんこんさま」と呼ばれる北鎌倉の朽ちかけた屋敷に末娘が連れてきたのは、占い師。怪しい闖入者により、てんでばらばらな家族の秘密が思いがけず明かされてゆく―。小さなこどもの瞳から見た、家族再生のささやかなものがたり。(「BOOK」データベースより)

 

一度壊れてしまったものを直すのは一苦労。けれど、要は気持ちが大事。たとえ関係のないような些細な出来事だとしても、それが最初の一歩になることもある。不思議な展開と微かに見えてきた家族の再生に希望を感じさせる一冊だ。

 
管理者:宴
再生できないものはない。
 

 

星の子/今村夏子

あらすじ

林ちひろは、中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族のかたちを歪めていく…。野間文芸新人賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた著者の代表作。(「BOOK」データベースより)

 

両親がハマってしまった宗教。それに揺れるちひろ。その痛みをちひろは作中ではほとんど語らないのだけれど、筆者はその気持ちを文章外に置き、読み手に伝える技術を習得していた。たとえ、あやしくても、大切な人が信じていることへの理解を放棄しないちひろの健気さが胸をずんずん突いてきて切なさが引きちぎれそう。

 

管理者:宴
ちひろが幸せでありますように。
 

 

有頂天家族/森見登美彦

あらすじ

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。(「BOOK」データベースより)

 

『面白きことは良きことなり!』を合言葉に、狸らしく愉快な物語だったはずが、いつのまにか下鴨家の近くには暗い影が忍び寄り、硬い絆が乱暴に緩まっていき、家族愛をベースに緊張高まる展開へと昇華。バカらしさと、その後しれっとした佇まいでやってくる情緒もたまらない。彼らはきっと今日も異世界京都で絆を武器に奮闘しているのであろう。「くたばれ!」とでも言い放ちながら。

 

管理者:宴
くたばります! 

 

抱擁家族/小島信夫

あらすじ

妻の情事をきっかけに、家庭の崩壊は始まった。たて直しを計る健気な夫は、なす術もなく悲喜劇を繰り返し次第に自己を喪失する。無気味に音もなく解けて行く家庭の絆。現実に潜む危うさの暗示。時代を超え現代に迫る問題作、「抱擁家族」とは何か。第1回谷崎賞受賞。(「BOOK」データベースより)

 

家族とはこうあるべき、こういう家族にしたい。家族を持つ人はそれなりの理想の家族像というものがあると思うけれど、はたしてそれは家族全員が共有している理想像なのかだろうか。横行にも等しい奮闘記は、家族の絆の危うさと脆さを訴えている。

 

管理者:宴
家族の絆は脆くて危うい。 

 

 

アンマーとぼくら/有川ひろ

あらすじ

母の予定に付き合う約束で沖縄に里帰りしたリョウ。実の母は子供の頃に亡くなり、再婚してリョウを連れ沖縄に移り住んだ父ももういない。休暇は三日。家族の思い出の場所をめぐるうち、リョウは不思議な感覚にとらわれる。この三日が、恐らくタイムリミット。三日目が終わったら…終わったら、どうなる?(「BOOK」データベースより)

 

沖縄巡りの途中で入り混じる現在と過去。それはリョウたち家族の絆を固めに結び付ける沖縄の粋な計らい。一体今どの時間軸にいるのか。絶妙な違和感と感覚を、筆者は全て沖縄のせいにして、本作に詰め込んだ。ぎゅうぎゅうに詰め込まれた沖縄と家族は素敵だけれど、めちゃくちゃ切ない。

 

管理者:宴
アンマ―!
 

 

架空の犬と嘘をつく猫/寺地はるな

あらすじ

空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの“嘘”がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて―?破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!(「BOOK」データベースより)

 

人間生きていればたくさんの嘘をつく。僕は人をあざ笑いたいから嘘をつくけれど、辛い時、苦しい時、人は自分自身に嘘をついてしまうのだ。主人公山吹の成長と次第に明るみになる家族の嘘が織りなす家族ドラマは、素敵な余韻と犬を残した。ちなみに僕は猫派だ。

 

管理者:宴
悲しい嘘の連鎖が苦しい。
 

 

群青の夜の羽毛布/山本文緒

あらすじ

24歳になっても、さとるの門限は夜10時だ。学校教師の母には逆らえない。スーパーで知り合った大学生・鉄男と付き合い始めても、さとるは母を怖れていた。屈託の無い笑顔、女性に不自由したことのない鉄男は、少し神経質なさとるに夢中だった。だが、さとるは次第に追いつめられていく。家族が恋を、踏みつける―。このまま一生、私はこの家で母と暮らすのだろうか。さとるの家で鉄男が見たものは―。息詰まる母子関係を描く。(「BOOK」データベースより)

 

ご家庭にはそれぞれのルールや環境があるけれど、さとるの家族は何だか不穏だ。その不穏を仄めかしつつも、次第に近づいていく衝撃の事実。本作はただの訳あり家族をもつさとると鉄男の恋愛物語というだけではなかった。家族という鎖が作り出したサスペンスにハラハラドキドキが止まらない!

 
管理者:宴
家族って恐怖になる場合もあるんだね… 

 

流しのしたの骨/江國香織 

あらすじ

いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。(「BOOK」データベースより)

 

タイトルから何やらサスペンスめいたものを感じたけれど、読んでみるとびっくり、ゆったりとして落ち着いた雰囲気が流れている。この空気感はまさに家族だけが作り出せる時間だ。他人からは見えない家族を描いた本作には、幸せというものがいっぱい詰まっていて、これはもう幸福の福袋だ。

 

管理者:宴
家族っていいね、と思える一冊。 

 

いつかパラソルの下で/森絵都

あらすじ

柏原野々は天然石を売る店で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出していた。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、生前の父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはありふれたエピソードかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。真偽を探るため、野々は父の足跡を辿るのだが…。森絵都が大人たちの世界を初めて描いた、心温まる長編小説。(「BOOK」データベースより)

 

たとえ亡くなったとしても厳格だった父親の影響は未だ影を潜めることはない。そんな父の秘密を巡る冒険はあれよあれよという間におかしなことに。けれど、その先にはとても大事なものが置いてあって…父の秘密の重厚感とは裏腹に、どこかコミカルな柏原家3兄妹の奮闘が瑞々しい。さわやかで前向きな家族の物語。

 
管理者:宴

兄妹って素敵だね。

 

 

 


 


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